県立若狭東高(小浜市)の東川伸一校長が今月1日、奈良市で開かれた全国高校校長協会の人権・同和教育研究協議会で、同校生徒たちが人権学習の一環で続けるハンセン病回復者との交流について報告した。
協議会には全国167校の校長が参加した。東川校長はこのうちの学校教育における人権学習の分科会で、「人権桜を人権教育のシンボルに」と題して約80人の校長を前に話した。
持ち時間は15分で、回復者が来校し生徒たちと交流したときの映像資料も使い、理念的で形の見えにくい人権学習に桜というシンボルを設け、活動を効果的に進めていることを紹介。報告を終え、東川校長は「生徒に伝わることが一番大事。今後も人権教育をステップアップさせていきたい」と話した。【高橋隆輔】
毎日新聞 2008年12月14日 地方版