金融市場混乱の背景は円キャリートレード─ソロス氏=FT紙

2007年 03月 9日 10:35 JST
 
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 [ロンドン 9日 ロイター] 国際的投資家のジョージ・ソロス氏は、9日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙とのインタビューで、最近の世界的な株安など金融市場の混乱は円キャリートレードが原因だとして、円の上昇に伴い動揺が続くとの見解を示した。

 中国市場については、来年の北京五輪以降までは安定が維持される

だろう、と指摘した。

 金融市場の混乱の背景には何があるかとの質問に対し、「幾つかの要因がある。しかし、非常に重要なのはキャリートレードで、円が基本的にはゼロ金利であり、多くの資金が借り入れられ、多額の日本円が海外に流出しているという事実だ」と述べた。

 そのうえでソロス氏は「円は軟化し、多くの人々がこの取引に参加した。今後もやや動揺が続く」と語った。

 

 
 

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