米経済はすでにリセッション、さらに悪化へ=ジム・ロジャーズ氏

2008年 02月 26日 08:18 JST
 
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 [ダブリン 25日 ロイター] 著名投資家ジム・ロジャーズ氏は25日、米経済は既にリセッション(景気後退)入りしているとの認識を示した。米経済は一段と悪化しドルへの圧力は続く、としている。会合に出席するため訪問したダブリンで記者団に対して述べた。

 米連邦準備理事会(FRB)は前週、08年の米経済成長率見通しを引き下げ、経済は一段の下押しに直面する恐れがあるとしていた。

 ロジャーズ氏は「米国はリセッションに入っており、今後悪化する」と述べた。住宅と自動車セクターについては、エネルギーと食品価格の上昇が消費に影響するなか「リセッションより悪い」としている。

 「FRBは紙幣を印刷し、リセッションを回避しようとしているが、応急処置にすぎない」と主張。FRBはバブル崩壊前の1990年代初頭に日本が犯したのと「同じ間違い」をしている、と述べた。

 同氏は「18年後の今でも、日本は回復していない」と指摘した。

 同氏は「FRBと連邦政府が誤ちを続ける限り、景気低迷は長期化する。米国が経験したリセッションのなかでも、最悪のものの1つになるだろう」と述べた。またドルについて「大幅に下落する」と予想。年内のある時期にすべてのドルの持ち高を処分したいと述べた。

 
 
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