ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]

ジャンル
サブジャンル

海外

根深い「反ブッシュ」 靴投げたイラク人記者は「英雄」扱い

12月15日23時14分配信 産経新聞


 【カイロ=村上大介】イラクの首都バグダッドを14日に訪問したブッシュ米大統領がマリキ・イラク首相との共同記者会見中に、イラク人のテレビ記者から靴を投げつけられ、「イヌ」と侮辱されるハプニングがあった。

 英BBC放送の映像などによると、突然立ち上がった男性記者は「イラク人からの別れのキスだ。イヌめ」と叫んで最初の靴を投げ、続いて「これは夫を失った女性や孤児、イラクで命を失ったすべての人たちのためだ」と言って、履いていた左右の靴を次々と投げつけた。大統領は身をすくめてかわし、男が取り押さえられた後、「事実関係を述べるなら、靴のサイズは10だった」と冗談を飛ばした。

 14日夜、この映像が流れると、エジプトの民間衛星テレビ局の女性アナウンサーがこの記者を「英雄」と呼び、衛星テレビ各局には快哉(かいさい)を叫ぶ視聴者の声が殺到。ブッシュ大統領への反感の根深さを浮き彫りにした。

 アラブ世界では、靴で人をたたいたり、投げつけることは最大の侮辱にあたる。2003年のイラク戦争でバグダッドが陥落した日、倒されたフセイン元大統領の像を民衆が靴でたたいて歓喜する光景が世界に流れた。

 ブッシュ大統領のイラク訪問は戦後4回目で、任期中最後とみられる。バグダッドでは米軍の地位協定に調印し、15日にはアフガニスタンの首都カブール入りし、カルザイ大統領と会談した。

【関連記事】
■靴をかわす決定的瞬間■ 「かわすのは得意」靴投げられたブッシュ米大統領
■靴を投げる決定的瞬間■ 根深い反ブッシュ イラク人記者は「英雄」扱い
靴投げ記者の早期釈放要求 所属のイラクTV局
「犬野郎」イラク人記者、電撃訪問のブッシュ米大統領に靴投げ付ける
「日本企業を見習え」 オバマ氏、ビッグ3経営陣の高待遇を批判

最終更新:12月15日23時34分

Yahoo!ニュース関連記事

  • ソーシャルブックマークへ投稿 0
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • みんトピに投稿
  • はてなブックマークに追加
  • newsingに投稿
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿
  • Choixにブックマーク
  • イザ!ブックマーク
ソーシャルブックマークとは

この話題に関するブログ 7

関連トピックス

主なニュースサイトで ジョージ・ウォーカー・ブッシュ の記事を読む

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます

みんなの感想 この話題についてみんながどう感じたかわかります。

みんなの感想(話題ランキング)


提供RSS