その他のユーティリティ
「reiserfstune -u UUID /dev/node
」、「tune2fs -U UUID /dev/node
」、「jfs_tune -U UUID /dev/node
」、「xfs_admin -U UUID /dev/node
」といった形のコマンドはいずれも、それぞれのファイルシステム上でUUIDの変更を行う。これらのコマンドを使う場合は、「/etc/fstab」の該当するUUIDと場合によってはブートローダの設定ファイルの記述も新しいUUIDに一致させる必要がある。でないと、新しいファイルシステムが利用できなくなったり、それがルートパーティションだった場合はシステム全体がブートできなくなったりする。
また、UUIDと「/dev/[hs]d*」表記を一緒に確認するには「sudo blkid
」を実行する。このコマンドにより、システムに接続されているデバイスがそれぞれのUUIDと共に表示される。ただし、正しく動作させるにはroot権限が必要になる。root権限がなくてもエラーが出ることはないが、まったく情報が表示されない。注意しておくが、これはmountコマンドの代わりにはならない。このコマンドでは、マウントの有無に関係なく、システムに接続されているデバイスが表示されるからだ。
さらに「sudo findfs UUID=1c0653cd-e897-41af-bd30-55f3a195ff33
」と実行すると、そのUUIDに一致するデバイスのデバイスノードが返ってくる。このコマンドは、デバイスノードとUUIDの情報を「/etc/fstab」ファイルにしか書き留めていない場合に役立つ。
ここで紹介したUUIDを使ってディスクドライブの指定を行えば、きっとディスクの管理が楽になるはずだ。ただし、頭を抱えるような事態にならないよう、作業は慎重に行ってほしい。
David Pendellは趣味でコンピュータによる映像音響処理を手がけており、その経歴は20年を超える。ここ10年はLinuxを利用していて、扱うプラットフォームは組み込みから中規模サーバまで多岐にわたる。