2008年12月14日 21時6分更新
県の重要文化財に指定されている新見市の三尾寺で地元の消防署や消防団が参加して火災を想定した訓練が行われました。
新見市豊永にある三尾寺は、戦国時代に建てられたと伝えられ本堂が県の重要文化財に指定されているほか、国の重要文化財の仏像3体が保管されています。
訓練は、三尾寺の近くの山林でおきた火災の火が強風にあおられて寺に近づき、本堂に燃え移る可能性あるという想定で行われ、通報を受けて駆けつけた消防団員たちがポンプ車を使って山林に向けて放水しました。
このあと消防署と市の担当者らが本堂に設置された防火設備を点検し、天井や床下に熱を感知する装置が設置されているかや、放水銃と呼ばれる消火用の装置がきちんと作動するかなどを確認していました。
三尾寺の本堂は2年以上に渡って続けられてきたかやぶき屋根のふき替えなどの補修工事がこの秋に終わったばかりで、消防では、「貴重な文化財を守るため日ごろから十分な備えをしておきたい」と話しています。