最近よく耳にする「スマートフォン」という言葉だが、元々はメールやPIM(個人情報管理)などの機能を搭載する「高機能な携帯電話」程度の意味しか持っていなかった。しかし、これらの機能が一般の携帯電話の標準機能となった今では、「スマートフォン」の定義もだいぶ変化している。現在「スマートフォン」と呼ばれているのは、「パソコンと同等のメール機能を持ち、パソコンと同等のインターネット閲覧機能を持つ携帯端末」ということになるだろう。つまり、iモードなどの携帯電話向けインターネットサービスではなく、パソコンなどで利用される普通のインターネットを使える、パソコンの機能に近い携帯電話のことを「スマートフォン」と呼んでいるのである。
具体的にいうと、スマートフォンには以下の3つの流れがある。
このうち、「iPhone」と「BlackBerry」は、1社が作った独自の方式を持つスマートフォンであるが、スマートフォンのための共通のプラットフォームである「Windows Mobile」は、さまざまなメーカーから独自の個性を持ったモデルが数多く登場している。Windows Mobile搭載機種であれば、メーカー、キャリア問わずどの機種でも共通した高い機能性を利用可能。特にインターネットやメールの機能性においては、他の追随を許さない。パソコンとのデータ連係などの機能も充実しているため、現在のスマートフォンにおけるスタンダードになっている。