時を超え、上野のパンダが全員集合――。4月に死んだジャイアントパンダのリンリンをはじめ、上野動物園(東京都台東区)で飼育されたパンダ7頭の剥製(はくせい)や標本が、23日から国立科学博物館(同)で展示される。
リンリンの亡きがらを寄贈された同博物館は、体の仕組みや特徴を調べる解剖を終え、11月下旬に剥製が完成。初公開するのを機に、同博物館で別々に展示されているフェイフェイ、トントン、ホアンホアンに加え、東京都日野市の多摩動物公園にあるランランとカンカンの剥製を借りることにした。生後まもなく死んだチュチュの標本も上野動物園から借りるという。
ほかにも上野動物園にあるランランの全身骨格、飼育記録映像なども紹介。同博物館の都川匡史・研究推進課長は「みんなに親しまれてきたパンダが一度に見られるのは初めて。それぞれの年代で楽しめるのでは」と話している。
展示は通常入館料の一般600円。4月5日まで。