このブログは桜井淳水戸事務所と桜井淳カリフォルニア事務所の(1)業務内容(2)桜井淳個人情報(3)米国での活動内容(4)専門家養成のための学術セミナー開催案内等を掲載するHP代わりの硬いブログです。スタッフが交替で最新情報の更新や新項の追加をしています。 各項を順序よく読むと(a)事務所業務内容紹介(b)桜井所長学歴(c)哲学(d)著書(e)学術セミナー(f)米国での活動内容等、情報の価値が分かります。ここに記載した情報の信頼性は、他のいかなる組織・団体・文献・電子情報よりも、格段に高く、すべての判断基準になります。情報の信頼性については両事務所のスタッフがすべて責任を負います。著作権・情報のオリジナリティを確保するため、本ブログの内容のコピー・事実関係の引用・電子媒体へのリンク等は、すべて禁止します。不正行為を確認した場合には米国感覚で法的手続きを行います。事務所への連絡・メッセージは、各項の欄外のメールマークをクリックすれば、わかるように、アメーバ会員に手続きすれば、誰でも、自由にできます。ただし、送信者の身元は、サイバーエージェントによって管理されています。
【講演要旨】大部分の人達は、日本語や英語の聖書を読んでいますが、本当は、一次資料のヘブライ語(ユダヤ語)の聖書が読めるようにならなければならず、と言うのは、翻訳者の能力だけでなく、すなわち、文章の文法的意味だけでなく、文章の解釈の問題があるため、どのようにも解釈できる場合もあり、そこに文献学や解釈学という学問の成立する根拠があって、複雑な問題に発展しているわけで、桜井淳所長は、まだ、一次資料に遡る能力はなく、日本語や英語の聖書や解説書の読解のレベルですが、上京する際、電車の中で聖書を読んでいると、周囲の人達から怪訝な顔をされ、不快な独り言のような言葉が聞こえることがよくありますが、残念なことに、そのような人達は、聖書やtheologyの意味が理解できないのであって、本当の教養のない証明になっており、複雑な心境になることがありますが、聖書は、世界で最も読まれている永遠のベストセラーであり、どのような歴史的価値ある文学作品よりも、何桁も多くの部数が発行されており、読まれており、イエスの誕生とキリストへの神格化の過程のまとめは、人間の思考の深さを知らしめる深遠な哲学になっており、神の問題は、哲学の歴史を遡れば、代表的なテーマになっているため、永遠のテーマと位置付けられ、桜井所長は、歴史的哲学書のプラトン「国家論」やダーウィン「種の起源」(これも哲学です)、ヘーゲル「小論理学」、マルクス「資本論」も繰り返し熟読していますが、theologyは、それらとは異なった世界の論理構成になっており、桁の異なる高級な学問体系だと思っています(桜井所長は、啓蒙書として、犬養道子『新約聖書物語(上)(下)』(新潮文庫、1980)を繰り返し読んでいますが、そのことを話すと、中にはもっと著名な学者の学術書を読むように言われますが、しかし、読みやすさと面白さから、読み続け、いくら学術的であっても、難解であったり、意欲を損なうようなものは、興味がなく、犬養氏は、「1954-56年にパリ・カトリッ大学で聖書学講義を受け」(p.316)、なおかつ、「40年近くも聖書を読み続け」(p.317)、その書には、イエスがたどった道筋を旅して、他の文献にはない詳細な情報が記載されているため、単なる文献だけからまとめるような安易な方法を採用しておらず、自身の目と耳と感覚でとらえた情報に満ち満ちているために(桜井所長は、厳しいプロフェッショナルですから、現地調査・関連論文・著書ないし学位のない人達の主張には絶対に耳を傾けません、何もなければ素人のおしゃべりの世界にすぎません)、記載内容への信頼が増します)。
T先生
原爆線量評価の初期の頃、米国の研究者は、爆発する時には、すでに、厚い鉄の外側構造物は、吹き飛ばされてなくなっているために、放出される核分裂中性子の"中性子エネルギースペクトル"は、核分裂スペクトルで近似できると考えて計算していました。しかし、広島原爆の線量の測定値と計算値の有意な差から、実際には、そうではなく、外側構造物がある状態で、中性子が透過・放出されるため、核分裂スペクトルから大きく異なり、中性子の鉄による吸収・散乱のために、"中性子エネルギースペクトル"に特徴的なゆがみが生じることが分かり、決定論的放射線輸送計算コードを利用して詳細に計算されました。
いただいた資料(「「広島・長崎原爆線量評価新評価システムDS02に関する専門研究会」報告書」、KURRI-KR-114(2004))を熟読・吟味してみました。p.127に、米ロスアラモス研究所のWhiteらによって、連続エネルギーモンテカルロ計算コードMCNPで計算した広島・長崎原爆の中性子とガンマ線のエネルギースペクトルが示されていますが、広島原爆と長崎原爆の"中性子エネルギースペクトル"の本質的な相違点は、1eV-1keV領域において、長崎原爆の方が約三桁くらい大きく、原因は、プルトニウムの周囲に配置されていた2.5tの火薬の原子番号の小さな構成原子の原子核による中性子減速効果によるものでしょう。そのために、長崎原爆は、広島原爆と異なり、Pu原子核の共鳴エネルギー領域におけるドップラー効果によるマイナス反応度の印加が予想以上に大きいものと推定されます。
p.126に、Whiteらの計算条件が記されていますが、たったひとつ重要な条件が欠落しており、それは、計算に利用した中性子断面積の編集温度です。他の計算例から推定すると、原爆線量評価の研究者は、みな、300Kのものを利用しているように解釈されますが、それでも大差ないでしょうが(固有値問題では、有意な差が出るでしょうが、線量評価のような固定源問題では、差は小さいかもしれません)、厳密には、Puだけでも1億℃くらいのものを利用しなければ、整合性が保てません。そのあたりはエンジニアリングジャッジしているのでしょう。その点がやや気になりました。
桜井淳