




教育委員会
11月22日は不思議な日でした。将棋の項にも述べましたが、朝・昼・晩と教育委員関連でした。
フジテレビで4時間スペシャルの「教育委員会」番組。太田光総理とビートたけしが総合司会。知事は石原、橋下、東国原の3人が出席です。
今回の第一回目は、その点では評価できる点は多々ありますが、氣づいた点を申し上げたい。
番組の中では東京都教育委員会はコケにされていました。中村正彦前教育長が悪者扱いになっているのは許せない。というのは、私が教育委員在任中の出来事だったからです。正しいことをやったのに、正当な理由なくペケにされるのは残念です。
問題は、校長の権限と職員会議の多数決である。学校は校長が社長に当たる人だから、全ての権限と責任を有しているのです。これをはっきりさせる通報を中村教育長名で出した。
テレビ出演している中に現役の校長が出てきてペラペラ喋っているのには驚いた。この校長は組合の理屈をそのまま述べるのにも驚いた。かつて私が委員だった頃に、三部長による説教をされた男です。三部というのは指導、人事、学務です。
要するに「組合と一体化した校長はいかがなものか」というお説教。組合の論理は「教師は生徒への権力者ではない」ということから始まり、民主的に校務も職員会議の多数決で決めよというものです。
社長が組合の言う通りにならないためには、一定の権限を担保して、教育委員会の後ろ盾が必要です。この校長は定時制の教師が勤務時間に遅刻したり、勤務時間内にもかかわらず下校したりするのを許していたことは明らかです。しかしその出勤簿については私がやる調査ではない。
このような校長は今後どうなるか。森口学務部長がきちんと説教するか、高野指導部長も同行するかでしょう。
それとも木村委員長や当時から現在でも委員をしている者が通達をおわびして責任をとるかですね。
第二弾
東京都の最も大きな弊害は行政職の一部と、ある学閥とその周辺、組合などのごくごく僅かな人々が多くの校長、教師の人事を決めていることです。
第一回目としてはあんなものでしょう。
◎この校長に叱責出来るかどうかが問題。と言うのは、校長にとっては60才の定年過ぎの第二の人生が大事です。この第二の人生、就職先については前述した人々によって牛耳られているのが実情です。
テレビに出たり、新聞に出たりで、木村孟委員長のしたことを堂々と批判できるのは、60才過ぎが保証されていることを意味します。何故?
◎都にはナンバースクールがある。いろいろな学校があります。60才過ぎの再就職先も限られた人しか行けません。ここにメスを入れる必要があります。私は詳しくは知りませんがね。
東京都は、学閥人事と、ごくごく一部の幹部との密接な関係を解消すべきです。
さて、第二回目のテレビでは、本当の姿をさらけ出すことになるでしょうから、今のうちに是正出来るのであればそうしてもらいたい。
教育委員は木村委員長は元より、鳥海、米長の顔も立ててちょ。第二弾が楽しみです。
このままでは大勢のまじめな校長が可哀想すぎる。
多くの知人からの連絡を要約すると以下の如くになります。
都知事、三都議にも知らせたとのことでした。
1−土肥校長のTV発言について
まるで70年代の日教組の発言を聞いているような感覚に襲われた。
・ 職員会議の多数決を当面禁止したのは、学校経営の最高責任者である校長が、教員の多数決に縛られて経営判断できないと言う現実に対応したものであり、それをすり替えて「教員が活性化しない」でごまかしているし、「教員は生徒にとって権力者」の発言に至っては、馬脚を現したといえよう。70年代の日教組運動の恐るべき体現者である。
・ なにより、本人は余裕を見せたつもりかもしれないが、周りにへらへらしてまるでできの悪いお笑い芸人のような振る舞いに嫌悪感を抱いた出演者は多いのではないか。
・ 組合と、今でも仲良しの人間が、教師の立場を理解したかのような発言をしているのは、聞き苦しい。醜い。
・ 都教委側の発言は、形式論に終始し、学校現場の実態を皮膚感覚で理解できていないということの典型的な姿である。おそらく、都立高校の現場で、どのような職員会議が行われているかを見たこともないのであろう。もっとも興味もないのであろうが。
2−都教委の現状・対応について
・ このような校長をきちんと処分するかで、都教委の教育現場に対する姿勢を読みとることができる。
・ この校長は、既に2回、3部長(学務、人事、指導)が指導したにもかかわらず同じことをしたが、彼の姿勢が是正されることは皆無であった。
・ 現在の森口都立学校教育部長は、教育を預かる職の責任者である。

利口バカ
最近のテレビにはついてゆけない。くりぃむしちゅう、ココリコと言われても、その人氣の理由さえも良くわからない。ダイゴがどうして人氣があるのかも同じです。竹下登なら良く知っていますが、その孫とか。そういえば家宝の「平成」という文字を持ち出したのを見たことがありました。
ゴダイゴだって私は自慢ではないが分からないんですね。ガンダーラ、ガンダーラと唄っているのは耳の片隅には残ってはいます。
爆笑問題に至っては全く理解出来ない。思うに、芸人はどれかに的を絞ってもらいたい。太田総理なのか、お笑いなのか。ボケに徹するのか、政治に首を突っ込むのか。私そっくりの芸人というのも困ったもんだ。と言って私は非難している訳ではなく、先週のフジテレビの教育問題の司会ぶりを遺憾に思っているだけです。あれはイカン。ビートたけしは将棋ファンだしグッドです。
相棒はいいぞ。二人の刑事の物語ですが、将棋のタイトル戦がそのままドラマになりました。その中味は将棋の愛好家でなければとても作れないもので、脚本家の櫻井武晴氏は余程の将棋ファンなのでしょう。私の評は12月6日(土)のトーチュウのコラムをどうぞお読み下さい。
やっぱり水戸黄門やね。もうすぐ必殺仕掛人も再登場するらしい。将棋も矢倉や四間飛車が懐かしいです。年なのかなぁ。若くても石川遼のゴルフや里見香奈の将棋は感動します。

菊池寛賞
今年の菊池寛賞を羽生善治名人が受賞。その贈呈式が12月5日(金)にありました。その日は竜王戦の2日目でしたので、父親の政治さんが受け取りました。
今年の受賞者は5名。宮尾登美子さん、安野光雅さん、かこさとしさんの3人は85才で同年です。
将棋界では大山康晴以来2人目。大先生も六十代での受賞の筈で、30代は異例の若さです。
ホテルオークラでは式典のあとパーティになります。今年は将棋関係者が数十名招待されていました。
忘年会は文春。新年会は電通。
料理が良いんです。私のお目当てはフカヒレスープ。おかしい。今年はありませんでした。
パーティでは手早くなにかを食べてからグラス片手に多くの人と話をするのがベターです。話も手短にして、次の人と話す。ベタベタしないのがベター。最もいけないのはプロ仲間同士だけで固まっている人達です。将棋界もその辺りがスマートになってきました。
私が会長になって3年半。将棋界のイメージアップとマスコミへの露出を心掛けてきました。これからも宜しくお願いします。
猫
猫騒ぎには参ったね。
茶化して書こうかと思ったのですが事情を聴いてみると深刻です。
加藤一二三先生が15年前からノラ猫に餌をやったことにより、近隣住民とトラブル。その後話し合いが続けられたのですが、決着がつかず法廷に持ち込まれることとなった。640万円の慰謝料等を求めて訴えられたのです。
私の所へも竜王ではなくて猫の取材が来て困っています。竜王位の行方よりもノラ猫の行方の方が注目されているんでしょうか。奇しくも12月18日は初代永世竜王が決定しますが、その日は猫の公判の初日でもあります。
竜王戦は決着がつきます。笑うのは渡辺明なのか羽生善治なのかは分からない。しかし猫の方はですね、私には全く予想出来ません。
掲示板の方に「catう」さんと書かれた人がいました。パウロ加藤、神武以来が加藤九段の愛称ですが、これからはcatうさんでしょうか。
私はノーコメントで一切関わりありません。さわらぬ神に祟り無しとか。