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【社会】

男女で同じマーク、元へ 大府市トイレ「分かりづらい」

2008年12月10日 朝刊

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 愛知県大府市は、男女共同参画の視点から市庁舎などに導入した男女同一のトイレマークを本年度末までに廃止し、色やデザインで男女を区別する従来型のマークに変更する。「分かりづらい」との意見を受けての改善策で、9日の市議会で明らかにした。

 同市は2000年以降、「男は青でヒト形、女は赤でスカート」といった従来のトイレマークが「差別につながる恐れがある」とし、市庁舎など5カ所の施設に同一マークを採用した。男女ともに便座に人が座った緑色のマークを使用し「女/おんな/Women」などの文字で男女を表記、区別していた。

 しかし、当初から利用に迷うケースがあり、分かりづらかったことから、誰でも利用しやすいユニバーサルデザインの基本方針を本年度に策定する中で、従来型のマークにする方針を固めた。

 大府市の久野孝保市長は「同一マークは先進的な取り組みだったし、今後も試行錯誤しながら男女共同参画を目指したい」と表明した。市内で男女共同参画を推進するNPO法人「ミューぷらん・おおぶ」の酒井信子代表は「導入当時の思いが広がらなかったのか。分かりづらくて問題があったのか調査してから判断しても良かったのでは」と話している。

 

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