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「畑勘違い」甘夏ミカン“窃盗”の被告に無罪

 福岡県二丈町の畑から甘夏ミカンを盗んだとして、窃盗罪に問われた同町の青果卸売業田中和之被告(66)に、福岡簡裁(吉住良二裁判官)が無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡していたことが22日、分かった。

 判決理由で吉住裁判官は「許可を得た人の畑と勘違いして収穫しており、窃盗の故意はなかった」と判断。「これまで取引相手とも問題はなく、20数年来の信用をないがしろにしてまで盗む動機があったとは考えられない」と述べた。

 田中被告は、昨年5月に畑から甘夏ミカン約700キログラムを盗んだとして起訴され、公判では一貫して無罪を主張。

 12日言い渡された判決などによると、田中被告は昨年1月、別の畑の所有者の男性に甘夏ミカンを採る許可を得ていた。判決は、田中被告がミカンの収穫前に、草刈りや肥料まきなど畑の手入れもしていたことを挙げ、許可された畑と思い込んでいたとの田中被告の主張を認めた。

 福岡地検の吉浦正明次席検事は「上級庁とも協議し、適切に対応したい」としている。

[ 2008年08月22日 15:17 ]

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