全国で唯一「みその神様」を祭る熊本市の味噌(みそ)天神宮で25日、例大祭があった。先着400人に熊本県産のみそをプレゼントし、みそ汁やだご汁も振る舞われ、早朝から大勢の参拝者が訪れた。
市中心部に近い小さなお宮が「味噌天神」と呼ばれたのは奈良時代という。酸っぱくなったみそに境内のササを突き刺したところ、たちまち風味の良いみそになったとの伝説に基づく。
例大祭には地元のみそメーカー20社が参加した。世界の食糧不足を背景に、原料となる大豆の値段はこのところ急上昇しており、各社とも価格の維持に頭を悩ませている。出席者たちは「今年こそ、天神さまの出番」と神頼み。 (熊本)
=2008/10/26付 西日本新聞朝刊=