九州で初めて子どもの権利条例を定めた志免町で7日、「子どもの権利フェスタ’08」が開かれ、中高生と大人が町に対する意見交換などを行った。18歳以下の町民でつくる実行委(吉原智子委員長)が中心となり企画・準備した。
「しゃべり場」と題した意見交換では中高生と大人各3人が参加。志免町について、志免中2年の村上由一君らが「友だちと集う駄菓子屋がなくなり残念」「子どもの思い出となる地域の祭りが減っている」「通学路で街灯がない場所があり危険。整備してほしい」といった意見や要望が出された。
これに対して南里辰己町長は「子どもを町づくりの仲間と考えている。貴重な意見で町政に反映できるよう努力したい」と述べた。志免東中学校吹奏楽部による演奏などのアトラクションもあった。同条例は昨年4月に施行。子どもも大人も生き生きと暮らせる町づくりを目指して、子どもを1人の人間として認め、意見表明や町の集会などに参加する権利などを盛り込んでいる。
=2008/12/08付 西日本新聞朝刊=