ハンセン病への差別や偏見のない社会の構築を誓い合った沖縄愛楽園開園70周年記念式典=11日、名護市済井出の沖縄愛楽園
【名護】名護市済井出の国立ハンセン病療養所沖縄愛楽園(山内和雄園長)の開園70周年記念式典が11日、入所者や園関係者ら約250人が出席して開かれた。出席者らは、県内各地で療養所建設に反対された末に屋我地島にたどり着いた患者たちの苦難の歴史に思いをはせ、ハンセン病に対する差別と偏見のない社会の構築を誓い合った。
式典で山内園長は70年の歴史を振り返り「入所者の高齢化と減少が著しく、療養所の将来が心配される。地域に開かれた園の将来構想をつくりあげるために、地域の支援や協力をお願いしたい」とあいさつした。
入所者でつくる愛楽園自治会の金城雅春会長は、地域への開放など療養所の可能性を広げるハンセン病問題基本法に触れ「この法律を生かすも殺すも私たち次第。10年、100年先に『生きてて良かった』と思える社会にしていきたい」と決意を込めた。
全国ハンセン病療養所入所者協議会の宮里光雄会長は「愛楽園の歴史は筆舌に尽くせない苦衷(くちゅう)に満ちたいばらの道であったことを心に留めたい」と問題解決に向けた努力を誓った。
これまで愛楽園への入所者は再入所を含め延べ3884人。現在の入所者は266人、平均年齢が78・5歳と高齢化が進んでいる。
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