1月17日に苫小牧で救急医療フォーラム

 道と北海道医師会は、救急医療について考える「北海道救急医療フォーラム」を、来年1月の苫小牧市での開催を皮切りに毎年1回、道内各地で開催する。医師不足などを背景にした救急患者のたらい回し、軽症患者の集中による医師の過重労働など、救急医療をめぐってはさまざまな問題が浮上。救急体制が危機に直面している中、住民、医療機関、行政が共に今後の対策について討論する。
 苫小牧では1月17日午後1時から、「みんなで考えよう救急医療―いま、わたしたちにできること」をテーマに、グランドホテルニュー王子で開かれる。高橋はるみ知事、長瀬清・道医師会長のあいさつに続き、基調講演を行う。
 講演は、厚労省医政局指導課の中谷祐貴子課長補佐が「救急医療体制の確保に関する施策の動向」、東京医科歯科大大学院の川渕孝一教授が「医療経済学から見た救急医療―求められる救急医療の見える化」。
 パネルディスカッションも行い、医療機関、消防、住民、行政の関係者がそれぞれの立場から救急医療の現状や問題点について発言。開催地の関係者として、苫小牧市立病院の小原敏夫副院長、同市消防本部の奥井繁昌消防長が参加し、実情を訴える。
 フォーラムは、安心の救急医療を維持へ住民、医療機関、行政が一緒になって考えるのが狙い。道保健福祉部保健医療局は「フォーラムを通じて関係機関だけでなく、住民にも救急医療への関心を高めてもらいたい」と話している。
 苫小牧フォーラムは定員450人。参加無料。問い合わせは道医療政策課救急医療グループ 電話011(204)5250。
 

穂別商店街が青い幻想の世界に

メタセコイア並木にイルミネーション
 むかわ町穂別の進化の道・メタセコイア並木が輝き始めた。青色発光ダイオード(LED)2万8800個が並木にともり、中心市街地を幻想的に彩っている。
 むかわ町商工会が、まちを元気にしようと行っている。高さ約10メートルのメタセコイアを、1本当たり600―1200個のLEDで飾った。
 12日にホッピー公園駐車場で点灯式が行われ、甘酒やココアが振る舞われた。点灯10秒前から会場内で声をそろえてカウントダウンし、点灯されると、「わぁー、きれい」と声が上がった。
 この日は穂別小(坂本博子校長)4―6年生66人が合唱を披露し、焼き鳥などの出店が並ぶなどお祭りムード。商工会の風間博美副会長は「商店街がいくらかでも活気づいてくれたら」と期待を寄せた。
 イルミネーションは1月末まで。午後4―8時に点灯する。
 

生産調整で休みも長め 企業の年末年始
 苫小牧市内の大手企業の年末年始休日が様変わりしている。自動車部品関連は雇用調整の意味合いを含めて長めの設定で最長13連休という。米国発の金融危機による世界同時不況はこんなところにもみられる。
 トヨタ自動車北海道は25日―来年1月5日の12日間。当初は26日からの予定だったが、12月から2―3割の生産調整に入っており、その一環で25日を、全生産ラインの非稼働日とした。操業2年目のアイシン北海道も生産調整のため24日から13日間に。いすゞエンジン製造北海道は、27日から10連休。こちらは「昨年と同じレベル」という。
 自動車産業の年末年始は、他の製造業と比べて例年長め。ただ、今年に限っては各社とも世界的な景気減速の影響を受けた対応のよう。長期休暇も手放しでは喜べない。
 このほかの企業は、日軽金苫小牧製造所が28日―1月4日の8日間。保守点検部門以外はほとんどが休むという。出光興産苫小牧製油所は27日―1月4日の9日間で日勤社員が対象。工場は年中無休で稼働している。
 紙・パルプの王子製紙苫小牧工場は30日―1月4日の六日間、日本製紙勇払・白老両工場は31日―1月4日の5日間。いずれも24時間操業のため、日本製紙は「年休を奨励している」と話している。
 和洋菓子を製造する三星は年中無休。「年末はクリスマスケーキの需要期で、お正月の和菓子『口取(くちどり)』が良く売れます」と話し、休日は交代で取得する。アルバイトなどの増員も予定している。
 

オリックス自動車が苫小牧に中古車の入札会場

 自動車リース業界最大手のオリックス自動車(本社東京、三谷英司社長)は16日、苫小牧市沼ノ端に中古車販売事業者向けの入札会場「苫小牧オートプラザ」を開設する。全国6カ所目、道内で初。
 本道でも雪が少なく、年間を通して入札が可能と苫小牧への開設を決めた。道内で返却されるリース車両や古くなったレンタカーを会員に販売し、中古車売却事業の強化、入札会の活性化を図る。従来は主に外部の入札会場やオークション会場に出品。それ以外は2月に開設した仙台オートプラザで売却してきた。苫小牧は仙台のサテライト店の位置付けで、インターネットによる入札を行い、仙台と同日の隔週火曜日に開催する。車両情報は「仙台」の欄に掲載する。
 苫小牧オートプラザの敷地面積は約5000平方メートル。約150台の野外駐車スペースを確保し、開設を記念して、来年3月末までオリックス自動車入札会の新規会員は年会費を無料。同社は「道内での会員獲得と、魅力ある入札会を開催していきたい」と話している。
 問い合わせは苫小牧オートプラザ 電話0144(55)4499。
 

急な積雪 スリップ事故多発

 不意の積雪と冷え込みで、12日はアイスバーン状態となり、苫小牧市内を中心にスリップ事故が相次いだ。
 苫小牧署によると、11日から12日午前までに人身事故8件、物損事故が42件発生した。うちスリップが原因の事故が21件。12日午前8時15分ごろ、安平町の国道234号で、大型トラックと乗用車が正面衝突し、乗用車の後続2台を巻き込んだ。このため、現場は正午すぎまで通行止めとなった。
 苫小牧署は「この時期は夏季の走行感覚が抜けず、ドライバーが冬道に慣れていない」と指摘。交差点やカーブなど滑りやすい場所での安全運転を意識して、「早めのブレーキ、十分な車間距離、スピードダウンの3つを心掛けてほしい」と話している。
 

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