【道スポ】コンサ大量解雇 J1昇格の功労者西谷も
(12/02 13:08)
 
戦力外通告を受けた西谷。J1昇格の立役者もチームを去る 
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 北海道フットボールクラブ(HFC)は1日、来季契約を更新しない選手10人、スタッフ1人を発表した。これまで、ベテラン4人が判明していたが、この日でJ1に昇格した2007年度の攻撃の要・MF西谷正也(30)ほか5選手が戦力外通告を受けていた。札幌がJリーグに加盟してからは98年の選手13人解雇に次ぐ大量リストラとなった。
 J1昇格の功労者も戦力外となった。西谷は05年10月に浦和から札幌に期限付き移籍し、06年に完全移籍。札幌ではJ2で87試合に出場。特に昨年度はトリッキーなドリブルとパスで、攻撃陣の大黒柱に。38試合で自己最多の10ゴールを挙げた。だが、自身3年ぶりのJ1挑戦となる今季は、主にサブメンバーとして20試合に出場も無得点と、納得のいくプレーはできていなかった。
 西谷も30歳で転換期にさしかかっている。「来年、続けるかどうかも今は決まっていない」と引退もにおわせた。他チームからのオファーも「今は何もない」と微妙な立場に立たされている。
 ベテランを中心に軒並みチームを去る大リストラ。柏の石崎信弘監督(50)の就任が確実視される中、一気に若返りを図る。来季は中心的存在となることが求められるMF藤田征也(21)は「今までベテランの人に引っ張ってもらっていた。これからは自分たちがやらなければいけない。重く受け止めています」と厳しい表情。来季J2は51試合の長丁場。若い新生札幌がどのようにしのいでいくか注目だ。(木村健太郎)
★契約を更新しない選手と今季リーグ成績
GK富永康博(28)出場なし、DF西沢淳二(34)17試合0得点、池内友彦(31)17試合2得点、吉瀬広志(25)鳥取にレンタル、上田常幸(23)金沢にレンタル、MF鈴木智樹(23)出場なし、大塚真司(32)7試合0得点、西谷正也(30)20試合0得点、鄭容臺(30)11試合0得点、FW相川進也(25)岐阜にレンタル、コーチ松井清隆(47)