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悪さをした子が、お母さんから小遣いを減らされた。ところが甘い父親がこっそりとお金を渡す。叱った効果がないばかりか、親をなめてとんでもない子に育つ 北朝鮮の核廃棄をめぐる6カ国協議は成果なく終わった。決裂した背景に日米韓の結束強化があったとの分析もあるが、先の「小遣い渡し」の教訓を思い出させた一幕を忘れてはなるまい 協議開始前に流れた「日本外し」のことだ。拉致問題に進展がないとして日本が拒否している北朝鮮へのエネルギー支援を、韓国がオーストラリアなどから資金を集めて肩代わりする計画が進んでいた例の件である もらう方にすれば、金はどこから出てもいい。日本の制裁効果は薄れ、北朝鮮が強気になる。「立て替え案」は消えたわけではない。乱暴者をなだめるには欲しがるものを渡すのが一番楽だと、小遣い銭を渡し続けた末路はいうまでもない 拉致再調査の約束を、日本の政権交代を理由に雲散霧消させた北朝鮮も「政権交代」がいつ起きるか分からない状況だ。空約束で金を要求し続ける国を国際社会は許さないことを学んでおいた方がいい。
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