東金市と九十九里町が検討中の地域医療センター構想で、志賀直温市長と川島伸也町長が12日、今後の進め方についての考え方を示した。
志賀市長は「医療センターは基本的には赤字構造」とする県試案(経営シミュレーション)の検証結果について「建設費のコスト抑制が大きな課題」と述べた。病床面積の縮小などを検討するという。課題解決のための協議会を設置し、今月中にセンター長候補の平澤博之・千葉大名誉教授を中心とする「専門委員会」(10人)を設ける方針。
一方、当初の1市2町によるセンター構想から離脱した大網白里町議会の地域医療対策特別委員会(中村正委員長)は12日、「厳しい財政状況の中で、県立東金病院、組合立国保成東病院、町立国保大網病院の3病院の健全化と機能充実を最優先に取り組むべきだ」との最終報告をまとめた。【吉村建二】
毎日新聞 2008年12月13日 地方版