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大学入試:「わたしの答案用紙、確認させて」

修能試験実施機関に受験生殺到

 「英語の成績が自己採点より低すぎます。第1問から第50問までわたしが答案用紙に書いた答えを読み上げてください。お願いです」

 2009年度の大学修学能力試験(修能試験、日本のセンター試験に相当)の成績が10日に発表されて以降、出題と採点を担当した韓国教育課程評価院には答案用紙の確認を要求する受験生の問い合わせが殺到している。

 12日現在で評価院ホームページの掲示板には200件を超える問い合わせの書き込みがあったほか、担当職員7人が休みなしで電話を受けても追いつかないほどだ。釜山、昌原など地方から列車で上京した学生を含め、評価院を直接訪ねた受験生も10日から12日の3日間で200人を超えた。

 こうしたケースの90%以上は、試験用紙には正しい答えを記入しながら、答案用紙に転記する過程でミスをしたものだという。自己採点と実際の点数に大きな差が出て、「採点に誤りがあるのは明らかだ」と評価院を訪れたものの、答えが一行ずつずれていた自分の答案用紙を見て、失望して帰る受験生が多いという。

 評価院の修能試験運営部の関係者は「母娘で仲良くやってきて、娘が記入ミスをした答案用紙を確認した後、口論して別々に帰る姿を見るとやりきれない」と話した。また、試験が駄目だったことを知っていながら、両親にはよくできたとうそをついた末、実際の成績表を見て驚いた両親が子供を連れて評価院にやってくることも多いという。「子供が成績表を隠して見せてくれない」と、両親が密かに答案用紙の確認に訪れるケースもあった。

 評価院は現在、身分証を持参し、評価院を直接訪れた受験生(保護者は身分証と住民登録謄本を持参)に限り、答案用紙の確認に応じている。しかし、評価院側によると、答案用紙の確認で採点ミスが見つかった例は修能試験が始まった1994年以来1件もないという。特に「等級制」導入で混乱があった昨年には例年の2倍の約650人が評価院を訪れたが、ミスはなかった。

 評価院の関係者は「判読器が全ての答案用紙を数回読み取り、何も記入されていなかったり、二重に回答が選ばれている答案用紙は手作業で3-4回の確認採点をしているため、採点ミスは発生しない」と説明している。

チェ・スヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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