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小学校の集団食中毒、油から農薬成分 /忠南

 先月25日、忠清南道燕岐郡のY小学校で発生した集団食中毒で、原因となったウナギの揚げ物から検出された毒性物質「カルボフラン」は、ウナギを揚げた際に使用した油に含まれていた、と警察が発表した。

 忠清南道燕岐警察署は8日、「ウナギの揚げ物を作る際に使われた十数種類の食材を分析した結果、ウナギを揚げるのに使われた油からカルボフランが検出された」と発表した。警察によると、未使用の油からはカルボフランの成分は検出されなかった一方、ウナギを揚げた後の油からカルボフランが検出されたという。このため警察は、調理の過程で何者かが故意またはミスで、カルボフランの成分が含まれた農薬などを混入させたとみている。

 忠北大による血液検査の結果も、警察の発表を裏付けるものとなった。同大医学部小児・青少年科の関係者は「事件当日、Y小学校の児童と同じウナギの揚げ物を食べた別の小学校2校の児童164人のうち10‐20人から、微量ではあるものの、農薬中毒にかかった際の血液反応が現れた。ただ、貧血やそのほかの健康上の理由によるものである可能性もあるため、9日に当該児童らに対する精密検査を実施することで、正確な原因を突き止めることができるだろう」と述べた。一方、警察の関係者は「ウナギの揚げ物ができた後に、何者かが故意またはミスでカルボフランの成分が含まれた農薬を混入させ、その残りを油の中に入れた可能性も考えられ、現在調査中だ」と話している。

チョ・ベッコン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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