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酒にラーメン、日本の飲食文化が大ブーム(上)

不景気、円高何のその

 11日夕、ソウルの永東大橋南端にある日本酒バー「箸」では70席のテーブルが満員だった。さらに入り口には10人余りが入店待ちをしていた。同店関係者は「午前2-3時まで客足が途切れることはない」と話した。

 同じころ、ソウル市江南区狎鴎亭洞の繁華街ロデオ通りにある日本式居酒屋「流」も20代の若者で賑わっていた。午後8時になると1、2階ともに満席になった。キム・ドヨン総支配人は「最近の若者の間ではワインより日本酒がはるかに人気だ」と話した。

 このように、日流(日本製品ブーム)が巻き起こっている。不景気や円高にもかかわらず、今年に入り日本酒の消費量が急増している。今年1-11月の日本酒の輸入額は521万ドル(約4億7400万円)で、2006年通年(252万ドル=約2億2900万円)の2倍に達した。ソウル市内では江南、弘大前などに居酒屋が続々とオープンしている。

◆20代が流行主導

 最近の日流が過去と異なるのは、20代を中心とする若者が主導している点だ。年配層が日本料理店で刺し身とともに日本酒を楽しむのが以前のスタイルだったとすれば、現在は若者が狭い居酒屋で安い焼き鳥やおでんなどをつまみにして日本酒を飲む文化へと変化しつつある。月刊の飲食専門誌「クックアンド(Cookand)」のイ・ウンスク編集長は、「日本酒はニューヨーカーの間でも人気を集めている。そうした文化が自然な形で韓国の若い世代にも伝わっている」と指摘した。

 一方、「ラーメンマンタン」のような日本式ラーメンのフランチャイズ加盟店も繁盛している。百貨店の地下食品売り場では納豆が健康ブームに乗って人気だ。新世界百貨店のバイヤー、ワン・ギチェさんは「日本食品は量が少なく、味が淡泊で、年齢に関係なく人気だ。円高で価格が上昇したが、今年の日本食品の売り上げは10%以上伸びている」と話した。

朴淳旭(パク・スンウク)記者

宋東勲(ソン・ドンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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