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米オークションで朝鮮の陶磁器に3億8000万円

 朝鮮時代の青花白磁に史上最高の値が付いた。

 米国のAP通信などが10日に報じたところによると、「18世紀の朝鮮時代の青花白磁1点が、米カリフォルニア州サンフランシスコのオークションハウス“ボナムズ・アンド・バターフィールズ”で、418万4000ドル(約3億8000万円)で売れた」という。この値段は朝鮮時代の青花白磁としては最高額で、これまでの記録は1994年4月にニューヨークのオークションハウス「クリスティーズ」に出品された朝鮮時代の牡丹模様の青花白磁に付けられた308万ドル(約2億8000万円)だった。

 オークションハウスのホームページを通じ発表された資料によると、今月9日に開かれたオークションに電話で参加したある東洋人が、現場に参加した12人と競り合いを演じ、同白磁を最終的に落札したという。

 高さ38センチくらいのこの白磁には、民話風の絵が描かれている。松の木の下に座り、お腹を出したまま日に当たっているひげを生やした山の神が虎の尻を掴つかんでおり、虎は不愉快そうに山の神の方を向いている。空には太陽と雲が描かれている。

 この青花白磁は、19世紀のボストン社交界の名士にして製紙工場のオーナーだったフィスク・ワレン宅の所蔵品だ。ワレン夫妻は1890年にアジア地域を旅行し、この白磁を購入したことが分かっている。

イ・ヘウン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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