12日午前9時55分ごろ、富里市大和の市道で、成田市本城、無職、芹山順一容疑者(55)運転の乗用車が、対向の富里市御料、主婦、平津真弓さん(23)運転の乗用車と正面衝突。平津さんの助手席にいた長男海翔(かいと)君(2)が首の骨を折って搬送先の病院で死亡した。平津さんも首に軽傷。芹山容疑者の呼気1リットル中から0・25ミリグラム以上のアルコール分が検出され、成田署は芹山容疑者を自動車運転過失傷害と道交法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。同致死容疑に切り替え捜査している。
調べでは、現場はセンターラインのない幅約5メートルの道路。芹山容疑者から見て緩い左カーブだが、前方の見通しはよかった。芹山容疑者は「よそ見をしていて右側に寄り、はみ出してしまった。友人宅で飲酒したが、休んだ後だったので運転した」と供述し、容疑を認めているという。飲酒していた時間帯や飲酒量を詳しく調べている。
海翔君はチャイルドシートに座っていたが、シートが車体に固定されておらず、シートの上から助手席のシートベルトを斜めに装着していた。衝突時の衝撃を吸収できず、フロントガラスに頭がぶつかったとみられる。芹山容疑者は帰宅途中で、平津さんは買い物に行く途中だったという。【倉田陶子】
毎日新聞 2008年12月13日 地方版