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消えた年金がもらえないまま次々と老人が死んでいる

●人手不足で作業進まず

 5000万件以上の「消えた年金」で、新たな問題が浮上だ。せっかく年金記録の誤りが社保庁に認定されたのに、差額分の年金が支給されない老人があふれ返っているのだ。

 理由は単純。差額分の年金支給には「年金額の再裁定」が必要だが、その処理に従事する社保庁のスタッフ数が決定的に足りないのだ。

「昨年あれだけ騒がれた問題なのに、今年1月末時点で配属された再裁定の専属スタッフは、たった38人です。それから段階的に人数は増強されましたが、まだまだ足りない。今年7月に110人体制で約11万件の再裁定を受け付けましたが、処理できたのは約2万4000件。2割に過ぎませんでした」(社保庁関係者)

 こうして積み上がった再裁定の累積未処理件数は、今年9月までに62万件にも及ぶ。昨年12月に受け付けた処理を現在行っているのが実態で、1年以上も待たされるケースもザラだという。

 社保庁の怠慢で、生きているうちに正しい年金が支払われないケースも続出している。

「社保庁のミスで、13年10カ月分もの年金記録が漏れていた93歳の女性が、一度も正しい年金を受け取れずに死亡しています。生前に受け取れたはずの年金は総額1200万円にも及ぶ。ミスがなければ彼女の老後も違っていたはず。今年5月に記録漏れが認められたのに、社保庁がモタつくうちに今年11月上旬に亡くなってしまった。社保庁は11月中旬に慌てて直近5年分の約220万円を女性の遺族に支払ったが、残額は今も支給されないまま。悲惨なのは、今回のケースがあくまで氷山の一角に過ぎないことです」(野党関係者)

 この問題を5日の衆院予算委で、民主党の山井和則議員に追及された舛添厚労相は「今後さらにスタッフを増員する」と語った。だったら、最初から必要な人員を割けたはず。正しい年金が“香典代わり”なんて、人道にもとる。

(日刊ゲンダイ2008年12月10日掲載)


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