福井県は11日、国内で新型インフルエンザが発生した場合の初期対応を確認する訓練を県庁で行った。感染予防や医療体制確保など、県の関係課が行う対応策が報告された。
新型インフルエンザの対策訓練は今年6月、県や市町、医療機関などで実施したのに続き2回目。今回は、国内初の新型インフルエンザ発生が九州で確認されたとの想定で実施。「県新型インフルエンザ対策行動計画」に基づき、小竹正雄・県健康福祉部長を本部長に警戒本部が設置され、25課から27人が参加した。
福祉施設や保育園などでの感染予防指示、障害者や高齢者をはじめとする県民への情報提供の徹底を確認した。▽医師や看護師への連絡、薬品搬送など医療体制の確保▽ライフラインや物流、公共交通機関を維持させる対応策―についても各課が報告した。
訓練後、小竹部長は「具体的な実施手順について、さらに各課で検討してほしい」と述べた。
新型インフルエンザ対策では、国の行動計画が改定されるのに伴い、年度内に県の対策行動計画も改定する。