医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

CBネット |  医療介護CBニュース

医療一般


新型インフルの対応マニュアル作成―都病協

 東京都病院協会の医療安全推進委員会はこのほど、新型インフルエンザが発生した際の対応マニュアルをまとめた。

【関連記事】
インフルエンザ患者急増、昨年に次ぐペース
新型インフル大流行でも「水道水は安全」
インフルエンザH1N1型にタミフル耐性株が増加
事業者に「BCP策定」呼び掛け―東京都
慢性疾患患者にファクスでタミフル処方も

 東京都では、新型インフルエンザの発生段階を、(1)発生前期(2)海外発生期(3)国内発生期(4)都内流行期の前後期(5)大規模流行期(6)流行終息期―の6つに分類している。
 これを踏まえ、マニュアルでは段階別の会員医療機関の課題や対応について、(1)では、▽感染防止策の徹底▽医薬品・医療資器材の確保▽業務継続計画の策定―の3点を指摘。
 (2)と(3)では、病院業務を継続するため、院内の空調設備の把握や患者の行動を予測した診療体制の実施などが必要だとした。
 (4)と(5)では、パンデミック(世界的流行)期に入った場合は入院勧告を解除し、増加する患者に対する自宅療養やトリアージを推奨。この時期には、病院職員の4割が欠勤、さらに医師の17%と看護師の31%が転職すると予測されているため、職員の確保も課題となっている。
 (6)では、流行の第一波の終息確認と通常診療体制への復帰プロセスの一例として、「新規外来患者数が、1医療機関当たり週10人以下となる状況が2週間以上経過したら、通常診療体制へ移行する」としている。

 マニュアルではまた、医師法19条により、「新型インフルエンザの疑いがあることを理由に診療を拒むことはできない」と指摘。その上で、協会の会員病院に対し、「国内発生から都内流行期・後期、大規模流行期に至る“8週間”の自院の取るべき対応を真摯(しんし)に考えていただきたい」と求めている。

 ただ、マニュアルに「具体的な内容が足りない」との指摘もあることから、都病協では「随時更新していきたい」としている。


更新:2008/12/12 22:49   キャリアブレイン

この記事をスクラップブックに貼る


注目の情報

PR

新機能のお知らせ

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

CBニュース会員登録メリット

気になるワードの記事お知らせ機能やスクラップブックなど会員限定サービスが使えます。

一緒に登録!CBネットで希望通りの転職を

プロがあなたの転職をサポートする転職支援サービスや専用ツールで病院からスカウトされる機能を使って転職を成功させませんか?

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

 全国10か所の厚生年金病院が今年10月1日、社会保険庁から独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)に出資された。同機構は、政府・厚生労働省が決める方針に基づき、2010年10月までの2年間で統廃合を含めて各病院の整理を完了することになっており、患者や住民を中心に公的病院としての存続 ...

記事全文を読む

 石原晋さんが島根県邑南町の公立邑智病院(一般病床98床)の院長に就任して1年半がたった。当初は5割を割り込んでいた病床利用率が7割台に回復するなど、改革の成果が表れ始めている。院長としてこれまで最も重視してきたのが、「助け合い、教え合い」の精神だ。石原さんは「特定の専門分野に固執しない、何でもでき ...

記事全文を読む

シミュレーター活用で医療現場をスキルアップ!

今回は、若い医師や看護師が効果的に技術を身に付けることができるシミュレーターをご紹介します。

>>医療番組はこちら


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  スタッフ募集 |  広告に関するお問い合わせ