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【静岡】

県内、新生児集中治療室136床 国設定の病床数を満たす

2008年12月13日

稼働率『余裕なし』

 県厚生部は12日の県議会厚生委員会で、県内の新生児集中治療室(NICU)の病床数は136床で、厚生労働省が設定している最低必要数を満たしていることを報告した。NICUについては、東京都で脳出血の妊婦が複数の病院に受け入れを断られて死亡した問題で、全国的な病床数不足が浮き彫りとなっている。 (須藤恵里)

 県医療室によると、厚労省研究班は、新生児1000人に対して3床を必要最低数としており、県内では年間新生児数約3万3000人に対し、99床必要となる。県が4月、産科を持つ全31病院を対象に調査を実施したところ、NICUを持つ病院は16病院で、合計数が基準を満たしていた。

 一方、平均病床稼働率は85%に上り、同室は「病床数は基準をクリアしているが、余裕のある状況ではない」と話している。

昨年の救急搬送「満床」拒否は3件

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 消防庁が3月にまとめた2007年の救急搬送の受け入れ状況によると、県内で救急隊が医療機関に照会して受け入れを断られたケースは年間45件あり、うち「ベッド満床」を理由に断ったケースは3件あった。3回以上断られ、照会が4回以上に及んだケースは4件で、最多で7回拒否(照会は8回)されたケースがあった。

 

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