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県立病院4項目で数値目標 改革プラン骨子まとめる 12月13日午前8時00分

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多額の累積赤字を抱える県立病院。経営改善に向け、県が改革プランの骨子をまとめた=福井市四ツ井2丁目、本社ヘリから撮影

 多額の累積赤字を抱える福井県立病院の経営改善に向け、県は来年度から3年間を実施期間とする改革プランの骨子をまとめた。経常収支比率や一般病床利用率など4項目に数値目標を設定。経営の効率化と医療の質、患者サービス向上の両立を目指す。

 国は全国の公立病院の経営改善に向け、2007年12月にガイドラインを示し、病院を運営する自治体に改革プランの策定を求めた。県は来年の2月県会にプランの正式案を示し、年度内に策定する方針。

 骨子では、現在の経営課題として、病床利用率の低さや入院患者1人1日当たりの収入の低さ、医業収益に対する職員給与費の割合の高さを指摘。医業収益増と経費節減、医療スタッフ確保、経営マネジメント強化を基本方針とした。

 数値目標は▽一般病床利用率(07年度実績83.8%)▽平均在院日数(同15日)▽職員給与比率(同58.9%)▽経常収支比率(同82.8%)―の4項目で設定。2011年度までに達成すべき具体的な数値や、ほかに盛り込む事項があるかを今後検討する。

 具体的には、地域のかかりつけ医と連携を強め、患者を紹介しあうなどして病床利用率を向上させる。これにより患者1人当たりの平均在院日数を短縮し、患者負担を抑制しながら平均入院単価をアップさせ、医業収益増につなげる。

 支出面でも、物品の在庫管理と納入価格の適正化を徹底し経費を節減。必要な医師、看護師らを確保しながら、職責、勤務実績に応じた給与制度を構築する。部門別の収支を明確化し、不採算部門を補う一般会計からの繰入金の適正な算定方法も検討。外部評価委員会を新設し、第三者の立場から経営体制をチェックしてもらう。

 また、県立病院が担う役割、機能として「安全安心を支える医療の提供」「高度・先進的な医療の提供」「地域医療の支援」の3項目を重点施策に掲げた。救命救急センターや総合周産期母子医療センターの機能強化のほか、陽子線施設などのがん医療推進、かかりつけ医への支援体制や人材育成の環境整備に取り組む。

 県立病院の07年度決算は、経常収支が33億4190万円の赤字となり、累積赤字は113億9100万円に上る。県医務薬務課は「安全で質の高い医療サービスを提供するとともに、県の基幹病院として安定した経営基盤づくりを進める」としている。



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