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【皇室ウイークリー】(34)雅子さま、ご体調不良で定期検診を延期 (1/3ページ)
皇太子妃雅子さまは、23日午後に予定されていた定期検診を体調不良のため延期された。病気療養中の雅子さまは体調に波がおありになるが、野村一成東宮大夫は「その一環だと思います」と説明している。
また、敬宮愛子さまの学習院初等科のご送迎について、雅子さまは皇太子さまのブラジルご訪問中、「時々、迎えに行かれていた」(野村氏)そうだ。
さて、夏はナイターの季節。昭和天皇と香淳皇后が後楽園球場で巨人・阪神戦を観戦した有名なあの「天覧試合」が行われたのは、昭和34年の6月25日だった。
プロ野球初の天覧試合は、本塁打の応酬と、ファインプレーが続出する好ゲームに。昭和天皇は広い球場にお慣れになっていなかったせいか、ネット裏1塁寄りに設けられた貴賓席から、本塁打になった球を一生懸命、目で追われていたという。
香淳皇后はかなり興奮気味なご様子で、普段はあまり用いないメガネをかけ、時折、昭和天皇から双眼鏡を借りながらの観戦だったそうだ。観客がファウルボールを奪い合う様子を珍しそうに眺めたり、長嶋茂雄氏のサヨナラホームランが飛び出した際は、席から身を乗り出されていたらしい。
両チームの意気込みも特別だった。巨人の監督、故水原茂氏は試合前、「(選手には)たとえ投ゴロでも全力疾走せよと言っている。陛下が『なるほどプロ野球はよくやっている』といわれるような試合をしたい」とコメントしていた。全力を尽くしたかいもあり、プロ野球はこの試合を機に“国技”とも言われるまでに育っていくことになる。
ところで、天皇陛下は皇太子時代にプロ野球の試合(日米野球を含む)を7回観戦されている。宮内庁によると、そのうち5回は皇后さまとご観戦。1回は皇后さま、皇太子さま(浩宮)とお三方で球場を訪問されている。単独でのご観戦も1度あるが、ただし、ご即位後はまだない。
一方、皇太子ご夫妻は平成12年3月、東京ドームで開催された日本初の米大リーグの開幕戦「メッツ対カブス」を観戦されている。
ちなみに、天覧試合は天皇が観戦する武道やスポーツの試合を指し、他の皇族方の場合は「台覧試合」と呼ぶ。「台」という漢字は、皇族など高貴な人を意味する場合もあるそうだ。