昔から人間は現実社会のつらさから逃れようと、理想社会、天国、楽園を夢に見た。
エデンの園にはじまり、桃源郷、シャングリラ、古今東西そういった願望は世界中に昔話として残っている。
そのような話ならまだ許せる。
今から３０数年前、地上の楽園があると言って大勢の方が北朝鮮に渡っていった。
ほんの少し前まで、北朝鮮は偉大なる指導者のもとに地上の楽園を築いていると語っていた作家、ジャーナリスト、政党党首、国会議員がいた。
いや、今でもそう信じている政党・政治家がいるらしいのです。
競技場で繰り広げられるマスゲームを見て感涙したのは革新系ばかりでなく保守党のドンもいた。
存命の某政治家は金日成の墓に次のように記帳したそうです。
「ご生前中に三度にわたりご会見の栄を得ましたことに感謝し、金日成主席閣下の不滅の遺徳が、朝鮮民主主義人民共和国の永遠の発展と日本国との友好発展の上に、大いなるお導きを願い、永久不変万年長寿をお祈りします。」
彼らにとって、北朝鮮はまさしく地上の楽園としか写らなかったのでしょう。北朝鮮はほんとうに地上の楽園だったのでしょうか？
ここでは数字のみ挙げる。皆さんご判断願いたい。
比較対照するために、日本、中国、台湾の数字を併記します。
十分比較ご検討ください。
但し、中国と北朝鮮の数字の信頼性は非常に低いことにご留意ください。
飢餓が報道されている北朝鮮がここに引用した数字ほど栄養、平均寿命、エネルギーがあるとは思えません。
