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1部復帰を目指し雨の中で調整を行う立正大の選手たち |
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堀越監督(手前中央)の話に耳を傾ける立正大フィフティーン |
ラグビーの関東大学リーグのリーグ戦グループは13日、熊谷ラグビー場で1、2部の入れ替え戦2試合を行う。埼玉県協会に加盟する立正大(2部1位)は第2試合(14時)に登場。2季ぶりの1部復帰を懸け、大東文化大(1部8位)と対戦する。第1試合(12時)は拓大(1部7位)が専大(2部2位)と顔を合わせる。
1年での1部復帰を目指す立正大は今季、6勝1敗で2部を制覇。最終節の結果で専大、埼玉工大と勝敗で並んだが、当該対戦の得失点差で頂点に立った。堀越監督は「チーム力は上がっている。うちはチャレンジャー。やってきたことを出し切れば結果はついてくる」と話している。
今季はディフェンスの強化が進み、1対1、密集戦ともプレッシャーが強くなった。チームを引っ張るのはフランカーのデビットとCTBアシオ。この留学生コンビに乙川、副主将の白倉の両ロック、SO佐藤浩らが絡んでFW、バックス一体となったスピーディーな攻撃を仕掛ける。
今季、モールの引き倒しが可能になるなどルールが変更された。走力重視の新ルールへの対応も上々で「去年より(ボールを)動かせているし、速くなっている」と主将のロック乙川。リーグ戦で唯一の黒星を喫した専大戦(11月1日)後にポイントを整理できたことも功を奏している。
対戦相手となる大東大は今季、1部で7戦全敗だが、ロックのナウランギ、ナンバー8ラトゥイラのトンガ勢を軸にコンタクトの強さを誇る。堀越監督は「強いレベルで戦って全敗なのと、下(2部)で優勝するのは違う」と気を引き締める。
1部昇格後に入学した選手らにとって、昇格を懸けての入れ替え戦は初。選手らは初めての経験にやりづらさを感じているそうだ。昨季は日大に敗れ、2部降格。堀越監督は「不遇のシーズンを過ごしてきた日大のすべてを受け止めて戦えていなかった」と、気持ちの弱さを指摘。この苦い経験を踏まえ、「味方も敵もレフェリーもリスペクトして戦いたい」とチャレンジ精神の重要性を強調した。
選手たちにも迷いはない。乙川は「絶対に勝ちます。自信はある」ときっぱり。フィフティーンはこの1年の思いをぶつけるつもりだ。
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