マイコミジャーナル

知りたい!を刺激する総合専門サイト


  1. パソコン

  2. ソフト
  3. コラム
  4. Windows XPスマートチューニング

【コラム】

Windows XPスマートチューニング

80 タスクトレイから過去の履歴をクリアする

2003/07/09

阿久津良和

  • このエントリーを含むはてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をクリップ!
  • BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク
  • wycoブックマークする

こんにちは、阿久津です。最近各方面でお金を使いすぎてしまい、PC関係の衝動買いは控えていたのですが、昨日FAX複合機を導入しました。以前はMN128SOHO+RVS-COMというISDNルータとISDN用ソフトウェアFAXモデムで対処していたのですが、各方面から「繋がりにくい」「うまく送れない」という苦情が舞い込んでおり、SOHOライターとしてはFAXを導入しないと死活問題だったため購入した次第です。

本来なら複数のサーバーを建てていますので、そちらで受け取るようにしたかったのですが、筆者の満足いくFAXサーバソフトがなかなか見つからないためハードウェアの購入に踏み切りました。本当ならば、基本的にFAXは受信完了と同時にデータをTIFFやJPEG形式に変換し、添付ファイルとしてメインアカウントにメール送信してもらいたいと考えていました。しかし、それをWindowsサーバーで実現するためのソフトが少なく、また、あったとしても複数のライセンスを購入しなければならないため断念していました。

ならばLinuxで、と考えていたのですが、現在使っているマシンのシリアルポートは無停電電源装置で埋まっているし、Linux上で動作保証があるWinモデムカード(最近のモデムカードはソフトウェア的にモデム機能を再現しているものが多く、Windows上での動作を前提にしているため、このような俗称で呼ばれる場合が多いようです)はクラス2を使えないので、こちらも断念。というわけで機材購入に踏み切ったというわけです。

今回は買い物に行く時間も惜しかったため、とあるオンラインショッピングサイトで購入しましたが、数日後にはまったく問題なく機材が手元に届きました。最近オンラインショッピングをはじめた方には「何を今更」と、当たり前のように感じられるかもしれませんが、黎明期の頃と比べると夢のよう。当時は領収書ひとつとってもマトモに送ってくれるショップも少なく、到着までに1週間以上かかったり、電話対応がお世辞にもいいとはいえない場合があったりで、そのときの筆者は「やっぱりまだダメなのか」と残念に思った記憶があります。そんな状態に比べれば、本当にいい時代になったものです。

おかげで仕事関係のFAXは問題なく送受信できるようになりましたが、結局筆者が憧れていたペーパレス環境から一歩退くカタチに。利便性を考えれば、送られてくるFAXの多くはレーザープリンタでプリントアウトするので、こちらの方が便利なのですが、広告FAXもたまに届くため、複合機FAXを購入して一週間経つ今でもペーパレス環境に戻したいと考えてしまう筆者でした:-P。

閑話休題。筆者は最近クリーンインストールしたばかりですが、Windows XPを長く使っていると、さまざまな履歴が残ります。たとえば"最近使ったファイル"や"WebのBASIC認証用ID"、"検索"などなど。なかでも筆者が気になっていたのが、タスクトレイ(通知領域)の過去の履歴です。2、3カ月使っただけでも、数十アイテムもの履歴が残っていたぐらいですので、Windows XP発売直後から再インストールせずに使い続けている方の環境はものすごいことになっているのではないでしょうか。

ご存じのとおり、タスクトレイ(通知領域)にあるアクティブでないアイコンを自動的に隠すには、HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \ExplorerにDWORD値「EnableAutoTray」を作成し、値のデータを「1」に変更すれば有効になりますが(「タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ」から設定することもできます)、どうせならば同じダイアログ内に過去の履歴をクリアするボタンを用意してくれれば、と考えるのは筆者だけではないでしょう。

そこで今週のTipsは、このタスクトレイ(通知領域)から過去の履歴をクリアする方法を紹介しましょう。

1.<スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
2.「名前」に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
3.レジストリエディタが起動したら、HKEY_CURRENT_USER→ Software→ Microsoft→ Windows→ CurrentVersion→ Explorer→ TrayNotifyとキーをたどって開く。
4.一覧から「IconStreams」「PastIconsStream」を選択。
5.<編集>メニューから<削除>を選択。
6.確認をうながすダイアログが表示されるので<はい>ボタンをクリック。
7.レジストリエディタを終了させてWindows XPに再ログオンする。

再ログオン後には、これまで大量に残っていた履歴がきれいサッパリとなくなります。ちなみに、ステップ7ではWindows XPに再ログオンしましたが、「タスクマネージャ」からexplorer.exeを再起動しても設定は有効になりますので、起動中のアプリケーションを終了したくない場合、プロセスの再起動をお薦めいたします。

それではまた次週お会いしましょう。

阿久津良和( akutsu@cactus.ne.jp )

バックナンバー
http://pcweb.mycom.co.jp/column/winxp.html


特別企画


注目サイト