世界的な景気の悪化が、県内企業に、深刻な影響を与えています。自動車用のモーターを生産している国富町のアスモが、この2か月で、派遣社員を、40人削減したことが新たに分かりました。一方、王子製紙日南工場は、紙需要の落ち込みにより、12月から、減産態勢に入っています。アメリカに端を発した世界的な景気悪化で、深刻な販売不振に陥っている自動車業界・・・自動車用のモーターを手がけている国富町のアスモは、そのあおりをうけ、この2か月で、派遣社員を、40人削減したことが分かりました。今年4月から11日までに削減された派遣社員は、すでに100人に上っていて、ピーク時140人いた派遣社員は、現在、40人しかいないということです。さらに、清武町の半導体メーカー「SUMCOTECHXIV宮崎工場」は、契約社員の更新を見送ることを決めたほか、「OKIセミコンダクタ」は、正社員も削減の対象となっています。このほか、紙・パルプ業界にも不況の影響が広がっています。日南市の王子製紙日南工場は、紙需要の低迷を受け、12月から、減産態勢に入っているということです。今のところ、従業員の削減は行っていませんが、工場では、「景気が回復しなければ、さらに厳しくなる」と不安を募らせています。このほか、県内では、国富町の日立プラズマディスプレイが、派遣社員約250人を、また、旭化成も、約50人の派遣社員を削減することを決めています。宮崎労働局によりますと、今年10月から来年3月までに、県内で、失業、または、失業する見通しの非正規雇用社員は、約580人に上るということです。
県内でも雇用不安が広がる中、11日から、全国一斉に、緊急の雇用相談が行われました。緊急雇用相談は、「連合」が、全国一斉に行っているものです。このうち、県内では、「これまで10年間契約社員として働いてきたが、会社から、今後は、契約をしないと告げられた」。「再就職先が見つからない」など、深刻な相談が次々と寄せられました。11日は、午後6時までに、23件の相談があったということです。(連合宮崎・佐藤真事務局長)「基幹産業そのものが揺るがされるような、非常に大きな動き、特に電気については(影響が)大きいと認識している」緊急雇用相談は、電話番号が0120・154・052で、12日も、午前8時半から午後8時まで受け付けられます。
宮崎市赤江浜の災害復旧工事を巡る住民訴訟は、争点となっていた、赤江浜のあり方を考える協議会の内容について、原告側と県側が合意に達し、12月16日、和解が成立する見通しとなりました。この裁判は、砂浜の浸食を防ぐため、県が赤江浜で進めている、人工リーフを用いた災害復旧工事について、サーファーらが、「環境破壊につながる」などとして、工事代金約5億5千万円の返還などを求めているものです。宮崎地裁は、今年3月、原告と県に和解を勧告、その後、双方は、赤江浜の今後のあり方を検討する協議会を設置することで、概ね合意していました。県によりますと、和解勧告後、合わせて12回話し合いを行った結果、12月8日、協議会のメンバーとして、県や赤江浜の住民、それに学識経験者などが参加することや、年に1回程度開くことで、原告側と合意に至ったということです。このため、原告側は、12月16日の裁判で訴訟を取り下げ、和解が成立する見通しとなりました。
大分県の陸上自衛隊玖珠駐屯地から、小銃やけん銃などを盗んだとして、窃盗や銃刀法違反などの罪に問われた元自衛官に対し、宮崎地裁は、懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは、高鍋町の元自衛官、高山敏信被告45歳です。判決によりますと、高山被告は、おととし9月、以前勤務していた大分県の玖珠駐屯地に侵入し、武器庫から、小銃やけん銃などを盗んだものです。宮崎地裁で開かれた11日の判決公判で、高原正良裁判長は、「自衛隊に対する信頼を揺るがしかねない犯行で、社会に与えた不安や影響も大きい」などとして、高山被告に対し、懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。
読売ジャイアンツが、平成23年の春から、宮崎キャンプに加えて、沖縄県那覇市でもキャンプを行うことが分かりました。宮崎市の県総合運動公園で、キャンプを行っている読売ジャイアンツは、11日、平成23年の春から、沖縄県那覇市を、第2キャンプ地とすることを明らかにしました。球団によりますと、那覇でのキャンプはあくまで補助的なもので、宮崎キャンプは、これまで通り継続されるということです。また、那覇キャンプのメンバーや、内容など詳細については、まだ決まっていないということです。
厳しい経営状況が続いている、県内の建設業者の公共工事受注を増やしていこうと、県は、地域貢献の実績などを評価する「総合評価落札方式」を、来年1月から小規模な工事にも、新たに導入することを決めました。導入されるのは、予定価格が250万円以上2千万円未満の、いわゆる「土木一式工事」と呼ばれるもので、具体的には道路改良や、河川改修工事などが対象となります。新たな方式では、建設業者が過去5年間に受注した、県の工事の実績が考慮されるほか、工事の行われる地域が、建設業者の本店のある市町村や土木事務所管内であれば、高い評価を受けることができ、地元業者にとって受注が有利となります。県では、来年1月20日以降に入札が公告される工事から、新方式を導入する予定です。
カツオ漁を3年間学んだ、インドネシア漁業実習生の修了式が、11日、日南市でありました。式には、20才から24才までの漁業実習生19人が出席、今年10月、沖縄海域で、漁船から海中に転落し、行方不明となっている、トリ・スギアルトさんの写真も飾られました。式では、日南市の谷口市長から、1人1人に修了証書が手渡され、トリさんの証書も仲間に託されました。これに対し、実習生の代表は、「トリさんと帰られないのは残念でならない。大変お世話になりました」と、お礼の言葉を述べました。修了生たちは、12日、インドネシアに帰国し、トリさんの修了証書は、家族に手渡されることになっています。
日南市風田地区に、江戸時代から伝わる黒砂糖づくり「さとねり」を、地元の小学生が体験です。体験したのは、油津小学校と東郷小学校の4年生90人で、自分たちで育てたサトウキビを機械に通したり、釜で煮詰めて、黒砂糖が出来上がる様子などを見学しました。(油津小の児童は)「こんな苦労して作っているんだなぁと思いました」「初めてだけど楽しかったです」出来上がった黒砂糖は、お菓子にしたり、学校のもちつき大会で味わうということです。
日章学園高校で、施設の子供たちを招いて、クリスマス会が開かれました。クリスマス会には、宮崎市の児童養護施設、「カリタスの園」の園児15人が招待され、ハンドベルの演奏や、ゲームを楽しみました。この後、園児たちは、調理科の生徒たちが準備した食事会にも招かれ、ハンバーグやオムライスなど、手作りのごちそうを味わっていました。そして、最後に、サンタさんも登場し、園児一人ひとりに、プレゼントが手渡されました。
都城市の母智丘神社では、地元の住民たちが、清掃奉仕作業に参加しました。この奉仕作業は、初詣客に、気持ちよく参拝してもらおうと、都城市横市地区の住民たちが、地元の母智丘神社を、毎年この時期に、清掃しているものです。11日は、午前9時から、住民たち35人が参加して、清掃作業が始まり、境内や参道で、落葉を拾ったり、雑草を取るなど、約3時間かけて、神社をきれいにしていきました。住民たちの熱心な活動に、神社の関係者は、「自分たちでは、手の届かない所まで、きれいになりました。大変感謝しています。」と喜んでいました。都城市の母智丘公園の頂上にたたずむ母智丘神社では、正月三が日に、約3万人の初詣客を見込んでいます。
11日朝、延岡市の浦城港の沖合いで、漁船が、転覆する事故がありましたが、けが人はありませんでした。細島海上保安署によりますと、11日午前7時すぎ、延岡市の浦城港の沖合いで、延岡市下三輪町の無職、臼間泉さん74才の所有の遊漁船・美陽丸で、白煙を伴う故障と、浸水が発生しました。美陽丸は、浸水のため、間もなく転覆しました。事故当時、美陽丸には、臼間さんだけが乗っていて、臼間さんは、付近を航海中の漁船に救助され、けがなどはありませんでした。臼間さんの船は、港から漁に出ようとしたところ、事故をおこしたもので、現在、細島海上保安所で、事故の原因を調べています。