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【埼玉】上田知事 4都県の連携提唱へ 医療、福祉の体制整備図る2008年12月12日 上田清司知事は十一日の定例県議会で、東京、千葉、神奈川の一都二県と、医療、福祉分野で連携して体制整備を図る「地域医療福祉コンソーシアム」構想を三都県知事に提唱することを明らかにした。実現すれば全国で初めての試み。上田知事は「救急・周産期医療や介護・療養などの分野でお互いに支え合い機能を高め合うことができる」としている。 厚生労働省の二〇〇五年の調査によると、入院患者の流出入状況は、県は四千人、千葉県は一万六千人、それぞれ流入超過。一方で東京都は四千人、神奈川県は一万六千人流出超過となっており、上田知事は「この地域は医療を相互に利用し合っている。交通の利便性などに加え医療・福祉機能の集積が高いという利点を生かすべきだ」とする。 提唱内容は、救急患者の受け入れ病院を迅速に探す救急医療機関情報の共有、周産期にある母胎の搬送を広域的にコントロール、災害時の要援護者の受け入れ体制整備、広域で事業を営む介護事業者に対する監査・指導情報の共有化−など。 また、一都三県には高度な研究機関も集積しているため、新型インフルエンザなど新たな医療福祉課題の共同研究なども視野に入れる。 (萩原誠)
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