「小高病院存続を」市に署名提出 南相馬

 福島県南相馬市が医師不足による非常事態を宣言した市立小高病院(小高区)を存続させようと住民らが結成した「小高病院を守る会」は11日、病院維持と医師確保を求める約1万700人分の署名簿を市に提出した。

 守る会の山沢征代表らが市役所を訪れ、渡辺一成市長に署名簿を手渡した。署名活動は先月下旬から開始。地元住民のほか、隣接する同市原町区や浪江町などからも寄せられたという。

 病院存続の機運を盛り上げようと、守る会が7日に開催した地域医療を考えるフォーラムにも約500人が参加し、関心の高さを示した。住民が「自分を知ってくれている先生に診てもらい安心した」といった体験談を発表、病院の必要性を訴えた。

 小高病院の遠藤清次院長はフォーラムで「医師不足を嘆いていても仕方ない。医療を提供する側と受ける側が互いに力を合わせ、地域医療をつくり上げていくことが必要だ」と協力を呼び掛けた。

 署名は今後も増える見通しで、守る会は県などにも署名簿を提出する考え。守る会は「住民ができることを考えながら、医療に対する住民の意識が変わるように活動したい」と話している。
2008年12月12日金曜日

福島

社会



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