国内の中堅自動車メーカーが四輪車エンジンの開発戦略を見直す。スズキは小型車向けの種類を3分の1に減らすほか、マツダはどの排気量にも対応できる部品を開発しコストを低減する。中堅各社は大手メーカーに比べ研究開発費が限られる。収益をけん引してきた海外販売が急減速しているうえ、生き残りの鍵を握る環境技術への投資負担がかさむため、経営資源の配分見直しを急ぐ。
エンジンの新規開発には最大で100億円超の投資が必要といわれる。小型車(排気量2000cc以下)向けでも50億円前後の資金が必要で、自動車メーカーにとっては大きな負担要因となっている。(07:00)