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願い届かず…渡米のそうちゃん急死 移植待機、入院先の病院

2008.12.11 20:31
このニュースのトピックス臓器移植
心臓移植を受けるために渡米する中沢聡太郎ちゃん(左)と母、奈美枝さん=10月30日、横浜市の昭和大学横浜市北部病院心臓移植を受けるために渡米する中沢聡太郎ちゃん(左)と母、奈美枝さん=10月30日、横浜市の昭和大学横浜市北部病院

 今夏に余命半年と宣告され、心臓移植を受けるため今月5日に渡米した中沢聡太郎ちゃん(1)=横浜市=が11日未明(現地時間10日朝)、入院先のカリフォルニア州のロマリンダ大学病院で死亡した。支援団体「そうちゃんを救う会」によると、同日未明に容体が急変し、死因など詳細は不明という。前日には移植待機リスト最高位に登録されたばかりだった。

 聡太郎ちゃんは今年6月末に原因不明の「拡張型心筋症」と診断された。国内では15歳未満の脳死臓器提供が認められておらず、両親が海外での移植を決意。懸命の呼びかけで1億7000万円を超える募金が集まったが、渡米直前に合併症が確認され、容体が心配されていた。

 聡太郎ちゃんの両親は「聡太郎の未来と希望への道を与えてくださいましたことに感謝しきれない思いです。法律や移植医療だけでなく、再生医療や心筋症の治療法の研究などを含めた進歩を望むばかりです」とのコメントを発表した。

 日本小児循環器学会によると、平成9年10月から今年11月末までに海外での心臓移植を希望した18歳未満の患者は98人。うち19人が渡航準備中に、11人が渡航後に死亡している。

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心臓移植を受けるために渡米する中沢聡太郎ちゃん(左)と母、奈美枝さん=10月30日、横浜市の昭和大学横浜市北部病院
ICUで移植の日を待つ中沢聡太郎ちゃん=10月30日、横浜市の昭和大学横浜市北部病院
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