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冬の珍事?/横浜の住宅街でアブラゼミ見つけた
冬の珍事? 横浜市保土ケ谷区鎌谷町の住宅街で十一月下旬、羽化したアブラゼミの生息が確認された。専門家は「県内で最も遅い記録ではないか」とみている。
発見されたのは十一月二十九日の朝。同所でリフォーム工事をしていた大工の男性が草むらの葉にセミ(全長約六センチ)が止まっているのを見つけ、工事現場そばに住む会社員浅野忠邦さん(36)の長男大輝君(6)が捕りに行った。
セミの生態に詳しい厚木市郷土資料館の学芸員槐(えんじゅ)真史さんによると、このセミは雌で羽化から数日たっているとみられる。これまでは一九八四年十一月九日に厚木市内で生息が確認されたのが最も遅い記録。全国でみると、ことしは鹿児島で十月十八日に確認されたという。
槐さんは「地熱の影響などで偶然その場だけ暖かかったため、地中から外に出て羽化した可能性もある。県内では飛び抜けた記録」としている。
セミは飛べず、大輝君の指の上を歩くなどしたが、発見した翌朝に虫かごの中で死んでいたという。大輝君の母親の裕美さん(35)は「こんな時期にセミがいるとは驚き。息子たちは普段セミを触れないのに興味津々だった」と話した。
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