團十郎「いただいたパワーをお返ししたい」…新春歌舞伎公演制作発表

１月の国立劇場新春歌舞伎公演に出演する（前列左から）市川團十郎、中村芝翫（後列左から）中村橋之助、坂東三津五郎、中村福助

　０９年１月の国立劇場・初春歌舞伎公演（１月３～２７日）の制作発表が１１日都内で行われ、７月に末梢（まっしょう）血同種移植手術を受た市川團十郎（６２）らが出席した。

　６月の新派公演以来となる本格公演に復帰する團十郎は、２７年ぶりの上演となる歌舞伎十八番のひとつ「象引」を初役で復活させる。治療中は輸血を受けていたこともあり「献血という温かい行為によって生かされています。輸血からいただいたパワーを新春にお返ししたい」。体調の回復は順調だが「気をつけなければいけないのはインフルエンザ。うがい手洗いをして、よく眠ること。舞台が楽しみなので、それが免疫力を上げる気がしますね」と意欲満々に語った。

　また、歌舞伎舞踊として初上演される「十返りの松」では、中村芝翫（８０）と長男・中村福助（４８）、二男・中村橋之助（４３）に加え、橋之助の息子の中村国生（１２）、中村宗生（１１）、中村宜生（７）と親子３代が共演。１２２年ぶりの復活となる「誧競艶仲町（いきじくらべはでななかちょう）」には坂東三津五郎（５２）らが出演する。