夏の教室閉め切り生徒で実験…エアコン必要性検討で
長崎県大村市の教育委員会が、中学校からのエアコン設置の要望を検討するため、閉め切った部屋に生徒を入れ、室温の変化を実験していたことが分かりました。
大村市の中学校ではこの夏、耐震化の工事に伴うほこりや騒音がひどく、教室の窓が開けられませんでした。そのため、校長が教育委員会にエアコンの設置を求めました。教育委員会は、必要性を検討するためとして、閉め切った部屋に生徒を入れ、温度の変化を調べました。温度の測定は会議室で実施され、窓も閉め切られ、35度を超す室内に生徒が37人いました。そのうち、1人が息苦しさを訴え、測定は中断されました。
教育委員会は、10日の市議会で見解を述べました。
大村市教育委員会・石丸哲也次長:「学校の校長も職員も入っていた。(生徒に)無理させたと思っていない」
実験の後、約900万円をかけてエアコンは設置されています。