今年もインフルエンザの流行が始まった。県の定点調査では、11月17~23日に1医療機関あたり5・25人と患者数が急増し、全国平均0・57人を大きく上回った。11月24~30日には3・55人と勢いが弱まったものの、県健康増進課は「これからが本格的な流行の季節」と注意を呼びかけている。
同課によると、11月3~30日までの県内の患者数は688人。約6割が20歳以下と若年層への感染が目立ち、既に韮崎市の幼稚園と南アルプス市の小学校で閉園や学級閉鎖の措置が講じられている。
横田内科小児科医院(甲府市)の原まどか医師(小児科)によると、予防にはワクチン注射が最も効果的。人込みを避け、うがいや手洗いをまめにすることも重要という。症状が表れた場合は「熱だけなら、あわてて病院へ行かなくてもいい」とアドバイスする。発症から48時間以内であれば抗ウイルス薬が効くため、夜に熱が出た場合は翌日に受診しても間に合うという。【中村有花】
毎日新聞 2008年12月11日 地方版