県議会衛生委員会(下村恭委員長)は10日、県立病院の分(ぶん)娩(べん)料を値上げする条例の一部改正案を賛成多数で可決した。12日の本会議でも可決、09年3月1日から改正される見通し。子供1人を出産した場合、現在の11万5000円が18万円と5割以上値上げされる。県衛生部によると、全国で最も高い部類になるという。
採決では、毛利栄子(共産)▽永井一雄(トライアル信州)の両委員が「少子化対策が叫ばれる中での値上げは、子育てを困難にし、県中期総合計画にも逆行する」などと反対したが、6対2の賛成多数で可決された。
また、小島康晴委員(改革・緑新)が提案した改定に関する付帯決議案も採択した。「県民の理解を求めることや、低所得者への料金減免」などの配慮を県側に求める内容。【神崎修一】
毎日新聞 2008年12月11日 地方版