日本の芸能人の間で漢字学習ブーム
麻生首相、漢字の読み間違いが支持率急落の一因に
今月8日、テレビ朝日のクイズ番組『Qさま!!』で、「惚(ほ)れる」を漢字で書かせる問題が出た。出演した芸能人3人に、「惚」という漢字の三つの部首を書かせ、字を完成させるというものだった。3人の解答者は見事に正解した。
日本では今、漢字の勉強とは縁がないと思われがちな芸能人を中心に、漢字学習ブームが起きている。漢字についてのクイズを中心とする『Qさま!!』は、「ゴールデンタイム」の月曜夜8時に放送されており、視聴率は16%ほどで、「週間ランキングトップ10」の仲間入りを果たしている。一方、フジテレビで水曜夜7時に放送している『クイズ! ヘキサゴンⅡ』も、漢字に関するクイズを中心にしている番組だ。また、日曜夜7時に放送されている教育バラエティー番組『熱血! 平成教育学院』も最近、人気の高い芸能人に漢字のパズルを出題するコーナーで、高い視聴率をマークしている。
これらの番組の内容は、芸能人たちにメチャクチャな珍答・誤答をさせ視聴者の笑いを誘うものではなく、漢字の実力を検証するものとなっている。東京大法学部出身のタレントや、京都大法学部出身のお笑いタレントなど、高学歴の芸能人はもとより、女性アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーなども出演し、難易度が高い漢字の問題にすらすらと答えている。
産経新聞によると、競争意識を持ったタレントの中には、テレビ局でも漢字のドリルを持ち歩き、暗記する人もいるという。これまでに30人の芸能人が、『Qさま!!』の中で実際に漢字検定試験に挑戦している。
麻生太郎首相が簡単な漢字を読み間違えたことが、支持率急落の原因の一つとなっているのは、「芸能人も読める漢字を首相が読めない」という庶民の考えを反映したものだ。麻生首相は最近、公式の場で、比較的易しい漢字である「頻繁(ひんぱん)」や「踏襲(とうしゅう)」を読み間違え恥をさらした。
芸能人たちが目の色を変えて漢字の勉強に取り組む姿勢が、一般市民にも広がりつつある。昨年1年間に漢字検定試験を受けた国民は、3歳の幼児から93歳の高齢者まで270万人もいる。これについて産経新聞は「若い世代はテレビの影響を受けて漢字の勉強を始める一方、高齢者は認知症(痴ほう)を予防する効果がある、という俗説を信じて漢字の勉強に取り組んでいる」と説明している。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
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