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【政局2008】内閣支持率急落25% 「首相は小沢氏」初の逆転2008年12月8日 共同通信社が6、7両日に行った全国電話世論調査で、麻生内閣の支持率は前回11月調査から15・4ポイントと異例の急落をし25・5%となった。不支持率は61・3%と前回から19・1ポイント急増。麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表の「どちらが首相にふさわしいか」への回答は、小沢氏が34・5%(10・1ポイント増)で、麻生氏の33・5%(17・5ポイント減)を初めて逆転した。首相の求心力低下は明らかで、来春以降とみられる衆院解散・総選挙へ向けた態勢立て直しは困難を極めそうだ。 首相が、追加経済対策のための2008年度第2次補正予算案提出を来年の通常国会に先送りしたことを「妥当ではない」とした回答は55・7%で、「妥当だ」26・0%を大きく上回った。 内閣不支持の理由は「経済政策に期待が持てない」、「首相が信頼できない」、「首相に指導力がない」の順で多かった。景気対策優先を強調していた首相の政策のぶれ、一連の失言を厳しく評価したといえそうだ。 次期衆院選比例代表での投票先については民主党38・3%で、自民党27・4%を上回った。望ましい政権の枠組みも民主党中心45・4%で、自民党中心33・1%に差をつけた。 政府、与党が、公共事業や社会保障費の歳出を抑制する従来の財政再建路線を修正することには「賛成」56・9%、「反対」28・3%。郵政民営化計画見直しも「賛成」が「反対」を大きく上回り、小泉構造改革路線の転換を求める声が多かった。 望ましい衆院解散・総選挙の時期は「来年度予算編成後の年末」が最多。次いで「来年1月の通常国会冒頭」、「来年度予算成立後の4月ごろ」の順となった。 政党支持率は自民28・9%、民主28・7%、公明3・3%、共産4・9%、社民1・9%、国民新0・3%、改革クラブ0・1%、支持政党なし30・4%。
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