2008年12月11日(木)
公立病院再編 7医療圏域に細分化 県、地域の実情反映図る
厳しい経営が続く公立病院の再編・ネットワーク化をめぐり、山梨県は10日までに、地域の実情をより反映させるため、構想を策定する範囲を従来の4圏域から7圏域に細分化する方針を決めた。このうち4圏域は市町村立・組合立病院が1カ所だけとなるため、今後は複数の対象病院がある県東部や峡北圏域などについて、県が構想の中でどのような機能分担や連携策を打ち出すかが焦点となる。
県医務課によると、4医療圏のうち、中北、富士・東部、峡南の3圏域をそれぞれ2エリアに分割。現行の枠組みを維持する峡東のほか、峡中、峡北、富士北ろく、県東部、峡南北部、峡南中南部の7圏域ごとに病院の機能分担や連携策などをまとめる。
細分化により、圏域内の市町村立・組合立病院は峡中が市立甲府、富士北ろくは富士吉田市立、峡南北部は市川三郷町立、峡南中南部は組合立飯富の各1カ所となる。3圏域が複数の病院を抱えるが、このうち峡東(甲州市立勝沼、山梨市立牧丘)は同じ医療法人に運営を委託しているため、県東部(都留市立、大月市立、上野原市立)と峡北(韮崎市立、北杜市立塩川、同市立甲陽)の再編・ネットワーク化が課題となる。
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