館長挨拶

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在タンザニア日本大使館大使の伊藤誠です。このホームページの日本語版では、日本の皆様に、ダルエスサラームにある日本大使館が行っているさまざまな活動を紹介するとともに、タンザニアについての情報を少しでも多くお伝えしたいと思っています。

 

タンザニアは1961年にタンガニーカとして英国から独立し、その後1964年にザンジバルと統合してタンザニア連合共和国となりました。そして日本大使館は1966年にダルエスサラームに開設されました。アフリカは日本から遠く離れていて日本人にとってなじみが薄い地域ですが、同様にこのタンザニアの人びとにとっても、外国というと歴史的にも関係が深いヨーロッパを思い浮かべることが多いようです。しかし、30年以上にわたる日本からの経済技術協力を通じて、またこれまでの人や物の交流を通じて、タンザニアの人々の日本への関心も高まってきており、日本に対する理解も進んできています。

 

私が2006年10月に当地に着任してまもなく11月初めには、タンザニアのキクウェテ大統領が日本政府の招待で訪日し、当時の安倍総理大臣と首脳会談を行いました。大統領からは、タンザニアの国づくりへのこれまでの日本からの支援に対する感謝の念と、今後の協力への強い期待が表明されました。またその後2007年5月には、タンザニアのメンベ外務国際協力大臣が日本外務省の招待で訪日し、当時の麻生外務大臣との間で外相会談を行いました。そして、2008年1月には、日本の外務大臣の訪問としては29年振りに高村外務大臣がタンザニアを訪問しました。こうした両国間の首脳レベルの相互訪問は、すでに良好な関係にある両国関係をさらに進展させる上で大きな意義があるものでした。

 

タンザニアは政治的には民主化が進み、政権交代も平和的かつ民主的に行われています。現在のキクウェテ大統領は、2005年12月の大統領選挙で80%以上の得票で選出され、強いリーダーシップを発揮して今でも国民の高い支持を得ています。また、地域内ではブルンジやコンゴ民主共和国等から大量の難民を受け入れたり、大湖地域全体の平和の定着と安定のために主導的な役割を果たしています。さらにケニアの大統領選挙をめぐる混乱の収拾に当たっても重要な役割を果たしました。日本としては、こうした東アフリカ地域における安定した国であるタンザニアとの関係をますます緊密にしていきたいと考えています。

 

このホームページが皆様にとってタンザニアを理解する上で少しでもお役に立てるよう、内容を改善していきたいと考えています。ホームページに対する皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。なお、私がタンザニアについて皆様にお伝えしたいことなどを「タンザニアあれこれ」としてコラムの形で掲載しておりますのでこちらもご覧ください。