2008年 12月 10日
来年のこんぴら歌舞伎 座頭は勘三郎さん
来年4月に開催される第25回記念四国こんぴら歌舞伎大芝居の内容が10日、発表されました。金丸座の舞台で中村勘三郎さん親子が初めて共演します。座頭の中村勘三郎さんはこんぴら歌舞伎に16年ぶり4回目の出演で、長男の勘太郎さん、二男の七之助さんとの親子共演はこんぴら歌舞伎では初めてです。演目は5つで、このうち海外でも人気の高い近松門左衛門の名作、「平家女護島・俊寛」。東海道の風景と親子の情愛を巧みに描いた「伊賀越道中双六・沼津」など3つの演目で勘三郎さん親子が共演します。いずれも金丸座のせりや明かり窓の仕掛けを駆使した演目が1日2部構成で行われます。第25回記念四国こんぴら歌舞伎大芝居は来年4月7日から19日間行われます。

倉敷市の火事で遺体は姉妹と判明
8日深夜、倉敷市で住宅が全焼した火事で焼け跡から見つかった2人の遺体はこの家に住む幼い姉妹と分かりました。遺体は、倉敷市児島稗田町の橋本博之さんの次女で小学1年生の実佑ちゃん6歳と三女で保育園児の羽那ちゃん4歳で、死因はいずれも焼死と判明しました。10日、遺体を司法解剖した結果、明らかになりました。この火事は8日、午後10時20分ごろ、家族と一緒に暮らしていた住宅、約230平方メートルを全焼したものです。遺体は2階の寝室から見つかっていて9日の実況見分でも良く燃えていた2階が火元と見られています。

巨額詐欺事件 会社の元役員の控訴棄却
債務保証書などを偽造し、銀行から146億円を騙し取ったとして詐欺罪などに問われた岡山市の会社の元役員に広島高裁岡山支部は懲役11年の一審判決を支持し控訴を棄却しました。判決を受けたのは岡山市の紙製品卸会社、伊豫商事の元取締役、西田嘉幸被告(49)です。判決によりますと西田被告は2002年から3年に渡って、取引先の債務保証書などを偽造し、4つの銀行から総額約146億円の融資金をだまし取ったものです。一審の岡山地裁で懲役11年の判決を受けましたが、犯行は主犯格の元代表取締役が指示したもので、刑が重すぎるとして控訴していました。10日の控訴審判決で広島高裁岡山支部の小川正明裁判長は「一連の犯行に積極的に加担していて悪質」として、一審の判決を支持し控訴を棄却しました。

雇用改善求め 連合岡山街頭活動
景気の後退でパートや派遣社員の契約解除などが相次いでいます。労働団体・連合岡山は雇用改善などを求める街頭活動を岡山市内で行いました。JR岡山駅前では連合岡山の職員など14人が出て、「社会の基盤である労働が軽視されている。企業の発展に尽くしてきた労働者の使い捨ては許されない」と訴えました。またサラリーマンなどに雇用改善を訴えるチラシを配りました。岡山労働局によりますと、先月25日の統計で岡山県内約600人の非正規社員が雇い止めや急な契約解除を受けたということです。連合岡山では11日から2日間、緊急の無料相談ダイヤルを設け雇用に関する相談に応じるということです。

年末年始の混雑に備え 旅客船の安全点検
交通機関が混雑する年末年始に合わせ旅客船の安全点検が10日、高松港で始まりました。この点検は四国運輸局と高松海上保安部が行うもので運輸局の職員など約30人が高松港と小豆島・土庄港を結ぶフェリーに乗り込み、客室に救命胴衣や消火設備が正しく設置されているかや避難経路が確保されているかなどを確認しました。また、テロ対策として不審物、不審者の見回りを強化するよう指導しました。四国運輸局と高松海上保安部は1カ月かけて県内14社、23隻のフェリーと高速艇を点検することにしています。

全国都市緑化おかやまフェアパネル展
来年3月に開かれる全国都市緑化おかやまフェアまであと100日です。岡山市役所では10日、フェアをPRする事前イベントが始まりました。岡山市役所には開催まで100日に迫った都市緑化フェアをPRしようと、会場の整備状況や、外観図などフェアの概要を紹介するパネル約70点が展示されています。また花の寄せ植え教室が開かれ、緑化行政に携わる市の職員が鉢植えを持ち運ぶ際、花の根が切れないよう、土をしっかり固めることなどガーデニングの基本を解説しました。このPRイベントは12日までで全国都市緑化おかやまフェアは、岡山市西大寺のカネボウ工場跡地をメーン会場に、来年3月から66日間、開かれます。

冬の茶菓子 巻き柿づくり始まる
干し柿を使った冬の茶菓子、「巻き柿」づくりが西条柿の産地、津山市で始まりました。津山市北部の加茂町は西条柿の産地で、干した柿にユズやバターを巻いて作る巻き柿が有名です。巻き柿づくりは地元農家の生産者グループが手がけています。作業は干し柿の実を開いたあと、巻き簾の上に並べてユズや塩バターをのせて巻いていきます。ユズ入り、バター入りともに甘い干し柿と相性がよくお茶請けにぴったりと評判です。巻き柿づくりは来年2月下旬まで行われ、津山市加茂町内の菓子店やスーパーなどで販売されます。