岡山放送局

2008年12月11日 10時39分更新

不登校生徒に単位認定の支援策


岡山県は不登校の高校生を支援するため、大学受験の資格を得るための国の認定試験に合格すれば、それを卒業に必要な単位の一部として認める措置をとるよう県内の高校を指導していく考えを示しました。

これは10日の県議会の一般質問で、県教育委員会の門野教育長が明らかにしたものです。

県内では不登校の高校生が毎年1000人以上確認されていて、このなかには卒業に必要な単位が取得できずに学校をやめる生徒も少なくありません。

一般質問で議員が、こうした問題への対策をただしたのに対し、門野教育長は、県内の高校の70パーセントが不登校の生徒への支援策として大学受験の資格を得るための国の認定試験に合格すれば、それを卒業に必要な単位の一部として認める措置をとっていることを説明しました。

そのうえで「県内のすべての学校が同様の措置をとるよう指導に努めたい」と述べ、今後、国の認定試験を利用した不登校の生徒の支援をさらに広げていく考えを示しました。