女子制服にパンタロン導入 仙台・常盤木学園高

開校80年で初めて導入されたパンタロンの制服
 4本線のセーラー服で知られる仙台市青葉区の常盤木学園高(生徒970人)が5日、女子生徒の制服にパンタロンを導入した。自転車通学の生徒の利便性を考え、スカートの代わりに着用できる。同校によると、県内の高校の女子制服でパンタロンは初めて。

 「冬季は寒いので、ジャージーをはかせて通わせたい」との声が主に保護者から寄せられたのが導入のきっかけ。校則は「通学は必ず制服」となっているため、きちんとした服装と防寒を両立させるため、2年がかりで完成させた。

 メーカーが試作を重ね、家庭科や生徒指導の教師が丈夫さや「高校生らしさ」などの観点から検討。また上が深く、すその広がりが控えめな、すっきりしたデザインに決まった。

 女子生徒約950人のうち、自転車通学は300人ほど。同校の古川聡渉外部長は「何人ぐらいが着用を希望するかは分からない」と話すが、実物を見た生徒の反応は悪くない。3年の大槻江里華さん(17)は「わたしは自転車通学ではないが、機能的ではきやすそう」と話した。

 同校の制服は1928年の開校当時、教師が手作りした。基本のデザインは変わっておらず、シンプルな美しさが女子の支持を集めて、雑誌やテレビの全国人気ランキングでは上位の常連校。数年前には、制服を着たリカちゃん人形の携帯ストラップが発売され、話題になった。
2008年12月06日土曜日

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